超ウルトラスーパーAVアイドルプロダクション AV業界の頂点に立った男の真実の物語 22

またさらに、ルックスに自信が無い点があるのであれば、多くの事務所でやっている整形の為に出演料の前貸しもあるし、最大の難点は、芸能人の卵でなくともやはり、周囲の人たちに知られたら困るというものである。
結局はその点である。

前に書いたように、顔バレ対策として、Lでは、雑誌のグラビアやインタビューや、テレビ出演の際に、決してAV女優という事には触れさせず、プロフィールや、紹介文にも載せなかった。
意外な事かも知れないが、女優にとって、同じヌードでも、ただ脱いでグラビアに出ているのと、AV女優として出ているのでは、全く違うのだ。
有名な女優だって、脱いでいる人はいくらでもいるし、記念に撮ったと言う事も出来るし、それくらいならもう市民権を得たようなものだし、ヌードグラビアがバレたとしても言い訳が出来るが、AVというのは、一般的に考えてもイメージが悪すぎる。
また、雑誌等で一目でAV女優だと知られてしまう事がないので、女優にとって安心なのである。
だが、LのAV女優は、皆、一千万円くらいは軽く稼いでいる為、会社にバレた等の理由で、事務所を辞めると言い出したり、余計な心配をさせないように、また実際、グラビア撮影やVTR撮りで忙しい為、会社を辞めてもらい、女優の仕事だけに専念出来る環境に置いていた。
それでも心配だとと云う場合は、一人の女優が、雑誌等の媒体ではA子、AVではB子と、芸名を使い分ける事もあるのだ。

だが、それでもまだ不十分だと感じる女の子もいるだろう。
何かもっと良い方法があるはずだ。
AV女優になる人は特別なのではなく、ごく普通の女の子が、AVに出演してもいいと思うには。
それを考えなければ、川井社長の様に、フェラーリを持っている訳でもなく、有名タレントがいる訳でもない、ましてや、一千万円を先払い出来る訳でもないのに、松岡が独立した際に、はたして川井社長の様に説得力を持って、上手くAV女優に口説けるのだろうか。
風俗嬢からしかスカウト出来ない事にもなりかねない。
だが、AVで売れるほどの女の子なら風俗でも相当稼いでいるだろうし、風俗店から引き抜きなどと言われ、揉め事が起きそうだ。
しかもいい加減な性格で、契約後に逃げられてしまったら、とんでもない額の賠償請求をメーカー側からされてしまう為、冗談ではなくこちらの方が、夜逃げをする事になってしまう。

また、うるさい彼氏や、危ない男と付き合っている子もトラブルの元なので、避けなければならない。
後々、風俗店と提携する等としても、とりあえずは、スカウトのターゲットは風俗嬢ではなく、最低限、約束事をきちんと守れる程度の常識を持っている女子であろう。
ここは慎重に行かなければ、身の破滅である。

普通の女子を誘うには、自分自身を基準に考えてみればよい。
もし私が本格的にタレントを目指すわけでもない普通の女子だとしたら・・・・。
そう考えれば、盲点が見えてくるはずだ。

ある日、AVの専門誌を見ていて気付いたのであるが、
先程説明したように、一人の女優が雑誌等の媒体ではA子、AVではB子と、芸名を使い分ける事は、他の事務所でもたまにあった。

その更なる顔バレ対策として、A子として活動している時は、例えば必ず右向きの顔でAVのパッケージ写真を撮り、B子としてのグラビア撮影等の時は、必ずその逆向きの顔で撮影されているのである。
なるほど、人間、顔の向きを変えただけで、写真にすると、大分印象が変わるものなのだ。
上手い顔バレ対策である。

だが、その数日後にいつものように専門誌を見て気付いたものは、それとは明らかに目的が違ったものだった。
例えば、A子の時は、1,2本しか売れずに終わってしまった女優を再度売り直す為に、美容整形してB子として芸名を変え、グラビアとAVの芸名の使い分けではなく、AV女優から別のAV女優への変更である。
そしてまた更に美容整形を重ね、今度はC子と芸名を変えて活動している進化系のAV女優もいたのである。
これを更に繰り返せば、もう誰が誰だか全く判らないではないか。
美容整形を重ね、芸名も変える事で、全くの別人になりすましているのである。
グラビアやビデオを目の前に突きつけられたところで、現在の顔が全く違えば、しらを切り通せるだろう。
そんな奴もいるんだな、凄いな、と思った。
だが別人に成り済ます方法が、何も美容整形だけではない事にも気付いた。
それは、変装である。
変装でも、あらゆる事が可能なのである。
髪の長さやカラーリングで色を変えたり、顔のパーツの化粧法等、組み合わせは無数に有るのだ。
例えば唇の大きさを大きく描くのと小さく描くのでは、顔のパーツの比率まで大きく変わる。
鼻から口までの長さや、下唇から顎までの長さ等が変わり、写真で見るとその比率の違いで別人に見える。それで更にプチ整形で、ヒアルロン酸でプクッと唇を膨らませれば完璧である。
それでまたA子として活動している時は、必ず右向きかげんでAVのパッケージ写真やスチール写真を撮り、B子として活動する時は必ず左向きかげんで撮る。
更に、顎を引いたり、出したり、頬を少し膨らませ気味にしたり、思い切り笑顔で撮ったり、伏し目がちにしてみたり。
写真にして見ると、それだけで顔のパーツの割合が、驚くほど変わって見えるので、本人であると、はっきり言い切れなくなる。
勿論プロフィールにある出身地や、身長、スリーサイズ等は全て出鱈目だ。
ここまで整形や変装をすればおそらく周囲の人には誰も気付かれないだろうし、問い詰められても、別人だと言い張れるだろう。
更に撮影の間だけアイプチをして二重の幅を広くしたり、AV女優でいる期間だけ豊凶手術で胸を大きくし、、引退したらまた取り出してしまう強者までいるのだ。
あとはほくろさえ除去しておけば、本人だと云う証拠は残らないだろう。逆に付けぼくろを描くものもいるが。
私は一般的なメジャーな芸能界では、こうした事を見聞きした事がなかったので非常に驚いた。
皆やはり誰にもバレたくないという考えは同じなのだろう。
だがこの場合ここまで徹底して変装するというのは、単に周囲の知人に気付かれたくないという理由では有り得ないだろう。
他のAV事務所の人間だって単にAV女優が、その周りの知人にバレない為というだけでここまでする事は無理が有り過ぎる。
とすると、やはり整形して新たに別人として売り直す為としか考えられないだろう。

まあ別人として売り直す事は一旦置いておくとして、こうした変装という方法もあるという事は、ここまで徹底して周囲の眼を誤魔化せるのであれば、一般の普通の女の子がAVに誘われた時に断る大きな要因は取り除かれるだろう、と思う。
撮影は一千万円以上する高級カメラに限定し、さらにフィルターや照明で肌のアラや質感やリアリティ感をなくし、なめらかに白く飛ばしてイメージビデオの様に美しく撮る。
さらに必要なら整形し、撮影ではきちんと前張りを付け、男優やカメラマンや制作会社もそれらを理解している人に厳選し、台本の内容にもイメージダウンや、ハードな内容が無いか徹底的にチェックし変装やプロフィールを変え、AV女優である事はVTR撮影の時と、レンタルビデオ店での握手会の時等以外、雑誌や写真集でも絶対に触れない様にし、バレない様に徹底的に守り、そして姫君の様に大切に扱う。
それで、短期間で1千万円以上を稼ぐことが出来たら、それが本当ならば、これらを女の子がきちんと理解出来れば断る理由等ないだろう。