超ウルトラスーパーAVアイドルプロダクション AV業界の頂点に立った男の真実の物語 34

また私は、いつのまにか芸能界、メジャーとマイナー〔AV〕の両方を行き来しているタレントが出て来た事で、驚き、そして、居ても立ってもいられないほど焦りだした。メジャーなタレントがこの【メジャーなタレントだと絶対にバレない事を確約された上で、特殊な変装や整形をして、完全に全くの別人として同時にAV女優としても活動する】というごく一部の限られた者達だけの秘密の特権により大量にAV業界に流入する様になってしまえば、弱小AVプロダクションはもはや用済みとなり淘汰されて無くなってしまい、新しく事務所を立ち上げたとしても、もうメジャーなタレントのプロダクションだけで新たにデビューする枠などは埋まってしまい、弱小プロダクションの出る幕など残されていないという事になってしまうのだ。私は即急にこの【メジャーなタレントだと絶対にバレない事を確約された上で、特殊な変装や整形をして、完全に全くの別人として同時にAV女優としても活動する 】というごく一部の限られた者達だけの≪特殊な変装の秘密の特権≫の真相を知りたかった。
だが、Lでは、そんな事をやっていないのであるから、その【メジャーなタレントだと絶対にバレない事を確約された上で、特殊な変装や整形をして、完全に全くの別人として同時にAV女優としても活動する】というごく一部の限られた者達だけの秘密の特権の仲間には入れてもらえてないのだろうし、教えてもらってもいないのであろう。
だとすれば、Lを出なければその秘密の真髄を知る事は出来ないのである。
とにかくこういった状況になっている以上、松岡に一刻も早く独立してもらい、弱小AVプロダクションが淘汰され入り込む隙間の無くなる前までに、立ち上げた事務所を軌道に乗せなければならない。そしてさらに、早く事務所を成功させ、自分を完璧な容姿にする為の整形費用をも作らなければならなかったのだ。
それに、Lに勤めて2ヶ月が経ち、AVプロダクションの仕事も大体分かってしまい、もうこれ以上ここで学ぶ事はない様に思えたのだ。
それで松岡と話し合い、独立する為に、Lを辞める事にしたのである。
その際に、松岡はメーカーや、制作会社や、専属女優との弁護士が作った契約書などは、Lから一通りのものはコピーして、ごっそりと持ち出してた。
それにより、Lが交わしているあらゆる契約内容の全てを、把握する事が出来たのである。
これは非常に大きかった。
これさえあれば、Lの秘密を全て手に入れたも同然である。
そして松岡はLを辞め、二人で新しく事務所を立ち上げる為の今後の対策を練る為に、しばらく仕事を休業したのだ。
私は、松岡がLで働いている間に、タレントの扱い方や、マネージメントの仕方や、スカウトの時の声のかけ方や、スカウトした際のAVへの口説き方を、≪完璧なAV女優スカウトマニュアル≫として、ノート2冊にぎっしりと書いてまとめておいたのである。
一冊は全てのページに細かくぎっしりと、より詳しく解説された虎の巻や参考書の様なものだとすると、もう一冊は、スカウトする際や、その後女の子に説明する前に、忘れている事などを事前にチェックする為の重要なポイントを押さえたもので、それと決め手となる大事な語彙などをまとめ、簡素化したワンポイント集であり、手軽なあんちょこといった感じのものである。スカウトする際や女の子に説明する際には、大事な事を説明し忘れたり言い忘れる事が無い様に、この手軽なあんちょこを見て、事前に必ずチェックするのである。これは自分のタレントとしての経験を基にしたものや、AVの専門誌のインタビューなどを参考にして女の子の心理を想像し、また、以前書いた様に、プロフィールを全て変え誰にもバレずに大金を稼ぐ事が出来る事や、SEXシーンは、実際にやらないどころか、他の事務ではおそらく有り得ない前貼りをする事や、カメラマンやビデオの内容など全てに超一流のものや人で固める事や、一千万円以上もする超高級カメラで撮影するクオリティの違いや、光で白くとばして撮る事で、リアリティがなくなり、質感がなく、絵の様に美しく滑らかに白く撮れる事を詳しく分かりやすく説明してある。
そして、全ての不安要素を取り除き、さらにここまでの事は他の事務所では絶対に出来ないという事を、ことさら強調しなければいけない。
AV事務所なんて、実際ほとんどがいい加減なのだが、それとは全く違い、最上級のLのやり方にさらに、AVを完全否定する人の心理や、もし自分ならどうすればやる気になるかというところまで突き詰めてシミュレートし、これなら絶対出来ると納得出来るところまで深く考え、細かく最大限のケアをしてあり、よほどメジャーなスターを目指す人でなければ断る人はいないだろうというくらいに内容には自信が有った。
もちろんそれだけでなく女の子への声のかけ方や褒め方や接し方から、どんな店に連れて行っていって話すかなど、店や話す内容も段階によって変えなければならないのである。あとは、松岡が分からないところは細かくその都度、細かく教えてやればよいのである。
まずは、この≪完璧なスカウトマニュアル≫を松岡に徹底的に、暗記させなければならない。
そしてこのマニュアルを松岡の素人考えは入れずにとにかく、この考え方ややり方が至高であり、最高なのだと教え、松岡にもそう思ってもらわなければ、他人をも説得させられる事など出来ないだろう。これをもう、究極の教科書だと思ってもらわないと困るのである。
だが、松岡は、いくら説明をしてもすぐにトンチンカンな質問をしてきて私は頭を抱えるのだった。もちろんその都度説明するのだが、とにかく変な疑問を持たずに、ただこのマニュアルを最高の教科書だと思って暗記し、把握してくれればそれでよいのだ。
この様に、変な疑問を持ち、その部分を抜いて話したり、あやふやに不安げに話せば、シドロモドロになり、相手に不審に思われ、不安にさせてしまい、その瞬間に全てが失敗してしまうのだ。
全てに対して自信を持って話さなければ、完全に失敗してしまうのである。
もちろん未だに私が先生で松岡が生徒という立場であり、上司と部下という立場であった。
Lを辞める時も、≪私がAV事務所のやり方から、スカウトの仕方まで全て最高のやり方を掌握してるから、私が全て教えるから。≫と言ったので、松岡は私に聞けばなんでも分かると思ってすっかり安心しているのだ。
もちろん実際に私は、それだけの研究をしていたので、その時の私にはLをも凌ぐ様なAV事務所を作る自信はあったのだが、松岡を不安にさせない為にも、微塵も不安な態度を見せる事は出来なかったのである。
目標は、あのLをも凌ぐ、AVプロダクションの頂点に立つ事であるのだし、とにかくマニュアルや、やり方だけでもこれ以上は望めないくらいの、史上最高の《 究極の超ウルトラスーパーAVアイドルの王道 》をあくまで心得なければならない。その為には私自身が常に自信たっぷりな態度を装い続けなければならなかったのだ。
そうでなければ私の不安は松岡にすぐに伝染し、それでなくても松岡はすぐに不安になってパニックに陥ってしまうので、≪ 私が《 究極の超ウルトラスーパーAVアイドルプロダクションの王道マニュアル 》を全て分かってるから大丈夫だから、とにかく私を信じてついてきて。そうすればきっと上手くいくから安心してよ。≫と、その度に先生が生徒を諭すようにそう言い聞かせると、松岡の気持ちがようやく落ち着いて、安心する、その繰り返しであった。
そうして松岡の不安を常に無くす様に気遣い、安心させる事で、やっと自信を持って仕事をさせる事が出来るのである。
スカウトは、大変な心理戦や、相手との駆け引きなのであるから、自分の言ってる事や、やり方に自信がなく、不安な気持ちでスカウトなどしたところでたちまち相手に見抜かれてしまい、見下されてしまい、上手くいくはずなど無いのだ。
その逆に不安がる相手に、この《 究極の超ウルトラスーパーAVアイドルの王道マニュアル 》を、これ以上は無いくらいに自信たっぷりに理路整然と説明し、゛君は、この話を聞けて本当にラッキーだったね ゛くらいな目線で、さらにちゃんとしたビジネスなのだという事をきちんと理解してもらい、安心させて絶対の信頼を勝ち得る事こそが大事なのであるから。