超ウルトラスーパーAVアイドルプロダクション AV業界の頂点に立った男の真実の物語 36

本来は、根気強くねばり強く指導しなければならないと分かってはいるのであるが、そんな時間も無く、私が書いたマニュアルさえまだ理解していないのに、≪ こんな言葉いらないよ。≫ 等と言って非常に重要なポイントとなる言葉を勝手に抜かれ、私も焦り、ついかっとなって、怒鳴ったり、ノートを丸めてテーブルを叩いたりしてしまった。
とにかくこの圧倒的に時間の無い中で、松岡を突貫工事でそれらしく仕上げる為には、まず第一に最低でもこの【 究極の超ウルトラスーパーAVアイドルの王道スカウトマニュアル 】を完璧に覚え、自分のものにしてもらわなければ、そのしどろもどろさと、重要な台詞を抜いた、大事なポイントがスポッと抜かれたあやふやな話などに誰にも賛同される訳がないではないか。ある程度の形にたどり着くまでは、この王道マニュアルを台本の様に頭の中に徹底的に叩き込まねばならない。そして私がまず演出家の様に、一人二役で松岡役とスカウトした女の子役で台詞を話し、手本を見せる。そして松岡がそれをまねて台詞を読む。慣れてきたら今度は私がスカウトされた女の子役になり、それを松岡が女優に勧誘する練習である。そして私が松岡の間違いや、どんな点が誤っているのかをすぐさま指摘し、理由を詳しく説明しながら頭の中と感覚に徹底的に叩き込ませるのだ。あとは、ただひたすらにそれを繰り返すのである。
そうしていくうちに、感覚的にも段々身についていくだろうし、実際にスカウトを始めたら、より確かなものとして実感し、掴めてくるだろう。

そうなるまでは、私が書いた、この 【 究極の超ウルトラスーパーAVアイドルの王道スカウトマニュアル 】の話をアレンジさせるなどもってのほかなのだ。百年早い、とまでは言わないが、基本が十分に理解出来てこそのアレンジなのである。
彼にはまだ何が重要な言葉で、またなぜその言葉がそれほど大事なのかを、いくら教えてもさっぱり理解出来ていない。まるで壊れたテープレコーダーの様だと思った。もっとも、芸能界の事もグラビア業界さえも、それまでの人生の中に全く関わって来なかったのであるから、それも致し方あるまい。
だがもう決して後戻りは出来ないのだ。おまけに時間もないし、とにかく急がなければ、AV業界が美味しい仕事だと気付かれて、まだ沢山の人が参入しないうちに稼がなければならない事も然る事ながら、この【 メジャーなタレントだと絶対にバレない事を確約された上で、特殊な変装や整形により、完全に全くの別人として同時にAV女優としても活動する というごく一部の限られた者達だけの秘密の特権】を実際に実行している人達を知った事により、事情が一変したのである。
AV業界の中だけでも、同じ人物が何人もに成り済ます事がこれ以上流行り出すだけでもAV女優が増えすぎて供給過多になってしまうのに、それをあのグラビアアイドル以外の他のタレント達までもが、メジャーな芸能界とAV業界をこの 【 メジャーなタレントだと絶対にバレない事を確約された上で、特殊な変装や整形により、完全に全くの別人として同時にAV女優としても活動する というごく一部の限られた者達だけの秘密の特権 】を実際に行使する事によって一般には分からない様にダブルで活動する様になり、メジャーなタレント事務所から大量に流入して来る様になる時期はもうすぐそこまで来ているのである。
この段階でさえ、超有名人ですでに一人見つけ、更には私が一番親しくしていたA子までもがやり始めたのであるから。
マイナーなAV業界の中だけなら勝算はあると思っていたのだが、メジャーな芸能界が、AV業界の利益の大きさに気付き、自分の事務所の無尽蔵にいる売れないタレント達に、≪ メジャーなタレントだと絶対にバレない事を確約された上で、特殊な変装や整形により、完全に全くの別人として同時にAV女優としても活動する というごく一部の限られた者達だけの秘密の特権 ≫ なのだと言って話を持ちかければ、前から想像していた通り、A子を見れば一目瞭然の様に、お金の為に同じ様にメジャーなタレントとAVアイドルの両方をダブルでやってみたいと思う人はいくらだっているだろう。更にA子やあの ≪ メジャーなタレントだと絶対にバレない事を確約された上で、特殊な変装や整形により、完全に全くの別人として同時にAV女優としても活動する というごく一部の限られた者達だけの秘密の特権 ≫を実際に実行しているグラビアアイドル達のそうした実態を、絶対にバレないという完璧なサンプルとして、売れてないタレントやタレントの卵達にそれらを見せながら、《 君には特別に≪メジャーなタレントだと絶対にバレない事を確約された上で、特殊な変装や整形により、完全に全くの別人として同時にAV女優としても活動する というごく一部の限られた者達だけの秘密の特権 ≫ をやらせてあげるよ。》 などと言われれば、その中の多くの人は納得するだろう。それどころかそうして特別意識を持たされて、それを選ばれし者の特権だと思うのではないだろうか。
とにかくこれ以上この【メジャーなタレントだと絶対にバレない事を確約された上で、特殊な変装や整形により、完全に全くの別人として同時にAV女優としても活動する というごく一部の限られた者達だけの秘密の特権 】が広がったら、本来AVメーカーからリリースされる、月々デビューする枠や、リリースされる枠は決まっているのであるし、さらにその中でも一流のメーカーの枠の中に組み込まなければならないのであるのだが、そんな単体のAVアイドル部門などは、あっと言う間に、全てメジャーな芸能界に独占されてしまい、それまでは、小さなAVプロダクションでもそれなりに美味しい思いが出来て来たわけだが、そうなれば、大手AVメーカーも小さなAV事務所など相手にしなくなり、企画物のギャラが極端に安いカスの様な仕事しかなくなってしまい、単体AVアイドルの枠は、全てメジャーな芸能プロダクションの社長が “雇われ社長” として任せてある、別のプロダクション名で作ったダミーのAV事務所ばかりが独占する事になってしまうだろう。これはAV業界とは関わりの無い一般の人には分からない事であるのだが、弱小AVプロダクションにとっては大変な死活問題なのだ。それがたまたま分かってしまった以上、もう一刻の猶予も無かったのだ。

またそれだけではなく、【メジャーなタレントだと絶対にバレない事を確約された上で、特殊な変装や整形により、完全に全くの別人として同時にAV女優としても活動する というごく一部の限られた者達だけの秘密の特権】 を実際に実行する者達や、どんどんと完璧な容姿に近づく為に美容整形を繰り返していくAV女優達を見て、そうした者達とこの世界でまともに張り合って競争する為にも、私も完璧な容姿にする為に整形をして、新たにデビューし直す事に決めたのだ。

こんな事を知らなければ、松岡も2,3年は、Lに勤め、それから独立してLを目指したAVプロダクションを始めようなどと、のんびり構えていたのであったが、この≪ メジャーなタレントだと絶対にバレない事を確約された上で、特殊な変装や整形により、完全に全くの別人として同時にAV女優としても活動する というごく一部の限られた者達だけの秘密の特権 ≫を実際に実行している者達の存在を知ってしまったが為に、事情が全くと言っていいほど異なってしまったのである。

それなのに、頼りになるはずの自分の所属事務所や、Lの川井社長でさえ、全くこの事に気付いていない様なのである。この≪ メジャーなタレントだと絶対にバレない事を確約された上で、特殊な変装や整形により、完全に全くの別人として同時にAV女優としても活動する というごく一部の限られた者達だけの秘密の特権 ≫が、裏事情を知る人達の間では当たり前の事となる前に、何としてでも独立して事務所を軌道に乗せ、この≪特殊な変装≫を独占する人達の仲間に入れてもらわなければならない。いずれにしても、完全にメジャーな芸能界に、この【 メジャーなタレントだと絶対にバレない事を確約された上で、特殊な変装や整形により、完全に全くの別人として同時にAV女優としても活動する というごく一部の限られた者達だけの秘密の特権 】によってAV業界が独占された状態にならない内に、荒稼ぎをして辞めてしまっても良いのだ。2,3年後に独立等と悠長な事をすれば、全てメジャーな芸能界に独占されて、チャンスの芽などこれっぽっちも残らなくなってしまうのだから。
そうなれば、松岡が派遣会社の営業のトップセールスマンを辞めてまでこの業界に入り、松岡と私の二人で成功する事を夢見てきたのに、全ての苦労も計画も頓挫してしまうのだ。

私はもう後戻りが出来ないところまで来てしまった事で、居ても立ってもいられないほど、悩み、苦しみ、これ以上はない程に究極的に極限まで追い詰められたのだ。
その結果、早急に松岡を独立させ、とにもかくにも、突貫工事で全力で一気に私の知識や研究した事の全てを、私が書いた《 史上最高の究極の超ウルトラスーパーAVアイドルの王道マニュアル 》によって松岡に短期集中でスパルタ教育を施し、例えそれまでの間、私の操り人形にしてでも、AV事務所の社長としてスピーディに仕上げさせるより他はなかったのである。
勿論自分の事もあるし、ここから何とか早く完璧な容姿にする為の整形費用も捻出させなければならないのだし、だがそれも当然、生活の基盤がある程度出来てからでなければならないのだ。
そして唯一仲良くしていた、私のライバルでもあるあのA子がこの 【メジャーなタレントだと絶対にバレない事を確約された上で、特殊な変装や整形により、完全に全くの別人として同時にAV女優としても活動する というごく一部の限られた者達だけの秘密の特権 】を実際に完璧にこなし始めた事からも、非常に焦りと憤りを感じ、私自身、自分の芸能活動自体でも極限にまで追い詰められていたのである。