#2 CIAエージェントからのアドバイス皇太子妃雅子妃の元婚約者【1】

#2 CIAエージェントからの国家権力に対峙するアドバイス 

 皇太子妃雅子妃の元婚約者【1】

これを述べるに辺り、まずは私の高校時代に遡って説明しなければならない。
私は高校時代に早稲田大学高等学院の生徒と付き合っていたのだが、彼【N】がどんな人物だったかと云うと、彼【N】は、学習院中等科からそのまま学習院高等科には進まず、高校受験を経て早稲田大学高等学院に進学したのだ。【N】の祖父もまた早稲田大学を出て軍のかなり上の将校だったのだという。そして明治維新を推進した薩長土肥の【佐賀鍋島藩】の重臣であったという。
そして祖母は元華族の出身であり、テニスの名手で更に絶世の美女だったのだそうだ。その絶世の美女だった祖母に似ているという彼は、勿論、早稲田大学高等学院きっての断トツの美少年で、父兄の間でも有名な程であった。

東京の麻布十番は、それまでの将軍を中心とした江戸幕府を倒幕し、明治維新の中核をなし、明治政府による天皇親政体制への変換とその一連の改革を行ない、明治時代における日本の政府や陸海空軍の要職を独占した薩摩・長州・土佐・肥前の所謂、【薩長土肥】の一つである肥前佐賀鍋島藩江戸藩邸武家屋敷があった場所であり肥前佐賀藩ゆかりの地といった場所柄、旧肥前佐賀鍋島藩の人が多いのだそうだ。
また麻布十番には、その肥前佐賀鍋島藩墓所である賢崇寺があるのだが、その賢崇寺には肥前佐賀鍋島藩主やその重臣達の墓があり、2.26事件の二十二士の青年将校墓所でもある。その為、旧肥前佐賀鍋島藩重臣であった彼【N】の家の菩提寺も賢崇寺なのだ。

因みに亡くなった女優の川島なお美さんの墓もここ賢崇寺にあるのだ。

このお寺のお墓の1区画は1m×1m。川島さんの場合はそれでは狭かったので、1.5区画を使っています。永代供養料や年間管理費を合わせると1000万円を超えます。それに墓石の額を加えると、費用は5000万円近くになるのではないでしょうか」(寺院関係者)この寺を永遠の眠りの場として選んだのは川島さん自身。親交のあった奥田瑛二安藤和津夫妻や三枝氏がここに墓を持っていることから、死後も“墓友”として近くで過ごせるよう、購入を決めていたそうだ。「川島さんは生前、鎧塚さんと一緒に下見をしていました。もし私が先に逝ったら、墓石にワインをかけてね」と“墓友”に語っていたという川島さん。天国に届いた芳醇な赤。生前の元気な彼女が目に浮かぶ。
※女性セブン2016年6月30日号
また麻布十番には、賢崇寺の付近に佐賀県人会も有り、彼【N】の祖父は元肥前佐賀鍋島藩重臣の家柄であった為、佐賀県人会の集まりに出席しなければならない等そうした理由から、彼の祖父も麻布十番にマンションを所有していたので、私達が結婚するものだと思い込んでいた彼の祖父から、彼が学校を卒業した暁には、彼と私でそのマンションに住む事を許されていたのだ。

そして彼が通っていた早稲田大学高等学院【学院】の生徒は、全員そのまま早稲田大学に進学出来る上に、制服が無く私服通学な事もあり、皆すっかり大学生気分だったのだ。また【学院】は、第二外国語でクラス分けされていて在学中はクラス替えが無いのだ。そればかりか、大学に進学しても【早稲田大学高等学院】で履修した続きから語学の授業を受ける為、何とその高校時のクラスは大学2年生の語学クラスまで【学院】の時のまま変わらる事が無い。その為、クラスメイトが皆仲が良く非常に結束が固かったのだ。

【学院生】が、早稲田大学に進学すると、圧倒的に外部からの生徒の方が多くなってしまう為、【学院】出身者は少数派になってしまい、外部から入学した者達からは避けられていたのだ。だが、【学院】出身者には、過去10年分以上の蓄積された先輩達の完璧なテスト問題やレポート等が【学院】出身者のみに出回る為、皆ほぼオールAを取れる程であり、大学から入学した者達は【学院】出身者達には成績では到底太刀打ち出来ないのだ。【学院】出身者は協力しあって皆でオールAを目指すが、それは【学院】出身者が大学内では少数派になるからこそ出来る事であり、一般の外部出身者達にまでそうした門外不出の秘伝の虎の巻が出回ってしまっては全体レベルが上がり過ぎてしまい、いくら良い成績を取っても皆が成績が上がってしまったのでは【学院】出身者が、オールAを取れなくなってしまう。
そうした理由からも、【学院】出身者のみに出回る歴代のテスト問題やレポート等を外部の者達に渡す事は絶対にタブーとなっている事もあり、また外部の者達と仲良くしても何らメリットも無い為、【学院】出身者達は、外部からの入学者達とは、よほど体育会にでも入らない限り、ほとんど交流が無く、とにかく外部からの入学者達と同じに見られる事を酷く嫌っていたのだ。仮に外部出身者達等と仲良くなどすれば、外部出身者に【虎の巻】が流出する事を恐れて、【学院】出身者のみに出回る門外不出の蓄積された完璧なテスト問題やレポート等も確実に回って来なくなってしまう。

そしてそれは、【学院】時代からの女友達にもそうした事情を強要され、外部からの出身者とは一緒に遊ぶどころか口をきく事さえ許されなかったのだ。一応その理由としては、【外部の奴らは元々地方出身者ばかりで受験勉強ばかりで暗くて地味な高校生活を送っていたダサい奴らだからさ、俺達内部出身者とはもうまるっきり違うんだよ。そんなダサい奴らが急に大学デビューして早稲田という大学名を使ってナンパして、俺達内部出身者の印象まで悪くしてて、本当に迷惑しているんだ。それなのに俺達内部出身者に対して全く敬意を持って無いどころか態度悪いし、生意気でムカつくよ。あいつらは冬眠から目覚めて山から降りて来たケダモノだからさあ、女の子に飢えてるから、すぐ女の子を襲おうとするから絶対に無視しなきゃ駄目だよ。奴らと話しただけで妊娠しちゃうからね。だからあいつら外部出身者はとにかくシカトして、絶対に口をきいたら駄目だからね。】等と言われていたのだ。

だが、【学院】出身者同士は大学生になっても皆仲が良く、私は勿論、早稲田大学の学生でも無いのだが、高校時代からまるで自分の学校のキャンパスの様に【学院】出身者の溜まり場にしょっちゅう通っていたのだ。するといつも彼のクラスメイトや私と顔見知りの者が必ず誰か居て、彼が授業に出ててもうすぐ戻るだとか、近くにいたとか皆、私に声をかけて親切に教えてくれるのだ。そしてその【学院】出身者の溜まり場や、近くのカフェでいつも皆と雑談をしていたのだ。

女子達は高校を卒業すると皆よく他校のサークルの歓迎会等に参加したがるのだが、私もたった一度だけ、そうした歓迎会に参加しようとした事があるのだが、その時とんでもない事が起こったのだ。それは彼と同じ早稲田大学のサークルだが、外部出身者達ばかりの派手なナンパサークルの歓迎会の合宿だったので、私は当然彼やその友人達から絶対に参加しない様に禁じられていたのだったが、どうしても一度参加してみたくなり、勝手に女友達と参加しようとしたのだ。

私が集合場所で車に乗り出発を待っていると車がなかなか発車しないので【遅いなあ。どうしたのかな?】と思っていると突然サークルの者達が車のドアを開け、『何か君の彼氏とその友人達6人くらいが来てるんだけど、彼女はNの彼女で僕達の大切な友人だから、彼女を連れて行く事は絶対に許さないだって。とにかく今すぐ君を車から降ろす様にって言って、何か僕らに君の事を誘拐する気かみたいな言われ様で、もの凄い剣幕で抗議に来てて僕らもビックリしてるよ。これじゃとても出発出来ないんだけど、どうしたらいい?もし参加するなら直接君が彼らと話を付けてくれるかな。』と言われたので、私は【何それ、嘘でしょう?】と声のする方を見ると何と本当に彼とその友人達が何人もで集まって騒いでいるではないか!そして私を見つけると『 何呑気に車なんか乗ってるの?自分が何やってるか分かってるの?俺達を裏切ろうとしてるんだよ。みんながどれだけ心配したか分かってるの?もし俺達がこうして皆でここに駆け付けて来なかったら君は危うく連れ去られるところだったんだよ。こんな怪しいサークルの歓迎会の合宿に参加しようだなんて、いったい何を考えてるの?いくら何でも自分勝手過ぎるよ。とにかく早く車から降りて来て。』等と皆、それまで私が見た事も無い、真剣そのものな表情で言うのだ。その彼の友人達の中には普段私とあまり交流が無い大人しい者や、チャラそうでいつも明るい者達までもが混ざって凄い抗議をしていたので私は少し驚いた。私は『何考えてるのはそっちでしょう?私も一度くらいは歓迎会に参加してみたかったの。誘拐とか連れ去られるとか、こんなに何十人も参加してるのにそんな事言うなんておかしいんじゃない?ねえ、みんな見てるし、私、こんな事されて本当に恥ずかしいんだけど。それに女友達も一緒にいるんだし私だけ降りる訳にもいかないでしょう。』と言ったのだ。その後も勿論、散々説得工作をされたのだが、私はたった一度だけ歓迎会に参加してみたかっただけなのに、これではまるで新興宗教に連れ去られた家族の信者奪還の一場面の様な騒ぎっぷりだ。歓迎会の参加者達も皆驚いてその余りにも大袈裟なやり取りに驚いていた。だが私が一向に参加を辞退する気が無いので結局妥協案として、【今後一切このサークルのイベントや活動には参加しない事や、他のサークルの歓迎会等にも一切参加しない事】等を条件に今回に限り何とか無事参加を許されたのだ。
それにしても【今後一切このサークルとは関わらない】等とそのサークルの者達の目前で約束をしてから、ぞのサークルの歓迎会に今回限りで参加するというのは、皆でこれから仲良くしていきましょう的な雰囲気の中、かなり気不味い気もするのだが、こうなってしまってはまあ仕方が無い。
そしてサークルの主催者達に、私に何かあったら許さないからちゃんと危ない事が無い様に目を離さない様に言い、また一緒に参加する女友達にも、私の事を気を付けて見ててあげてね、等と言ってようやく去って行ったのだ。この【カルト教団からの信者奪還】さながらの大袈裟なパフォーマンスから、私はまだサークルの者達と禄に話もしない内から笑い者になり参加者達の間はその噂ですっかり持ち切りになってしまったのだ。

だが一緒に参加した女友達はその直後に、それに輪をかけてもっと恥ずかしい事を仕出かしたのだ。

それはその晩の飲み会での事だったのだが、サークルの者達は皆、酒をこぼしながら一気飲みをしたり、ポップコーンやポテトチップスを投げたりと酷く汚らしい飲み方をし、大騒ぎをしていたのだ。その険しい騒ぎっぷりに私は呆然とし、またお気に入りの服が汚れる事を心配していた。だがその時、隣にいた女友達が突然、『うるさいなあ、あんた達いい加減にしなさいよ。何、酒こぼしまくってるのよ、汚らしい。ちょっと誰、今ポテトチップス投げてきた奴?謝りなさいよ。私達の高い服がその安っぽい酒とかポテトチップスの油で汚れたらあんた達みたいな貧乏人が弁償出来ると思ってるの?こっちは、あんた達みたいな安いTシャツじゃないんだからね。騒がないで静かにしなさいよ、鼓膜が破れるじゃない、この芋男達。とにかくこれ以上一気飲みして騒ぐなら警察に通報するからね。』等と頭からタオルをほっかむり、ありったけの大声で叫んでいるのだ。おまけにいつの間にやら赤い縁のメガネまで掛けていたのだ。彼女に何故急にメガネを掛けたのかを尋ねると、ポテトチップスのカスが飛んで来て目の中に入ったのでそれを防ぐ為だと言うのだ。【この出で立ちでは田舎の農家のおばさんそのものでは無いか、もしくは近所の大声で喚き散らす気違いおばさんみたいだ。いったい何故こんなに大勢の前で、こんなにダサい格好が出来るのだろう?こんな出で立ちで私達の高い服がどうのと言われても余りにもダサ過ぎて説得力が無いでしょうが!】と私は唖然とした。そうして私にも【酒とかお菓子が降って来て大事な服が汚れない様に早くこのタオルを被って。】と言って私の頭にもタオルを被せようとしたので、私は『恥ずかしいからいいよ。』と言ってそれを断った。いったい歓迎会の宴会で二人して頭からタオルをほっかむりなどしてどうするというのだ。私まで歓迎会の宴会の場で頭からタオルをほっかむりした暁には、【学院】出身者の彼とその友人達も含めて【歓迎会で本当にいた気違い集団】としてその後少なくとも向こう10年くらいは、伝説としてサークル内で語り継がれるに違い無い。
『ねえ、そんなタオル被って恥ずかしく無いの?』と女友達に尋ねると、女友達は、『何で?こんなブサイクでダサい芋男達の前で気にする事なんてある筈無いじゃない。』と言って、その後もずっと頭からタオルをほっかむり続け、赤い縁のメガネを掛けて耳を塞ぎながら、『うるさい、静かにしなさいよ。キャーキャー、キーキー、あんた達、猿山の猿じゃない。猿は早く猿山に帰れって。タダだからって一気飲みするのを止めなさいよ、意地汚い。貧乏くさいってか貧乏まるだしじゃない。その安い酒をこぼさないでよ、このブサイク男。菓子を投げ無いでよ、私達の高い服を汚したら弁償させるから。これ以上調子に乗って騒いでるなら本気で警察を呼ぶからね。』と、ずっと狂った様に叫喚き続け、またその女友達は、私を守る様にみんなから言われたから等と言って私の前に彼女の腕を真横に広げ、私に酎ハイを勧めてきた男子に向かって、『あのね、彼女がこんな安っぽい酒飲む訳ないでしょう。彼女はもっと高いお酒しか飲まないの。安い酒いっぱい飲めるからって何喜んで一気飲みしまくってるのよ、意地汚いセコい男だね。』等と大声で叫ぶのだが、全くよく知らない男子によくもそんな事を平気で言えるものだ。だが誰も怒り出す人が居なかったのは幸いであった。
実際、飲み会の参加者達のあまりの喧騒で女友達のその叫び声も掻き消される程ではあったのだが、それに気づいた周囲の者達は、『何あの女、学校の先生みたい。て言うか、気違いじみてるよねぇ!あんな変わった人見た事が無いからビックリしたわ。』『またあのうるさい彼氏達のいる問題児の友達かよ、マジかよ!?』等と驚きざわめいていた。私は小声で『友達はちょっと変わってるのでごめんなさい。』と周囲の者達に言うと、『いや、君が悪い訳じゃないよ。それにしても君の友達、変わった人ばかりで大変だねえ。何だか逆に君が可哀想過ぎるよねえ、友達があんなんじゃ。
いっその事友達全部俺らに入れ替えちゃえば。』等と同情され、【確かに、本当にそうかも。もう、何で私の友人達はこんな変な事ばかりするのよ、私に恥ばっかりかかせてもう嫌!】と一瞬思ったのだが、【いや、無い無い。どう考えてもこの芋集団と入れ替えるなんて絶対に有り得ないわ。】と直ぐに考え直したのだった。

だがその後遂に私の女友達は、更にブチ切れてしまい、一人で大きな旅行用のバッグを持ったまま宴会の場で、『もうこんな酒とこぼれた菓子だらけの汚い所にはいられないから、今すぐ東京に送ってよ。これ完全に猿山の猿集団じゃない。こんな猿山に人間が居られる訳無いし。それか誰かに迎えに越させるから。』と大声で叫び、主催者達に猛抗議をし、とにかく東京に帰りたいから何とかしろとまた大騒ぎをしたのだ。だが結局、女友達は、サークルの皆から【もう酒を飲んでるから運転出来ない。】と断られ、電話をした男友達からも、翌朝、皆で帰宅するまで我慢する様に言われたのだった。だが男友達がいくらでも迎えに来てくれるだのサークルの皆の前で散々大声で啖呵を切った挙げ句、結局は翌朝皆で帰宅する迄待つように言われたのには、他人事ながらみっともなく、笑ってしまった。

私はこの、私の友人達からのまさかのど派手な恥のかかされっぷりにさすがに懲りて、その後二度と外部からの者達とも、サークルや他校の飲み会にも一切行かず、また関わる事も無かったのだ。

だが、私は【学院】出身者以外の学生達とは全く関わり合いを持たなかったのだが、金遣いの荒い、派手なマスコミ業界の者達とはよく一緒に遊ぶ様になったのだ。そして私がマスコミ業界の者と付き合い始めた頃に、彼【N氏】もまた、私とも仲が良かった彼の友人の青島氏から超有名芸能人の女を紹介され、本格的に付き合い始めたのだ。