#Epilogue Part3公安調査庁CIAAgentMr.K 

#Epilogue Part3公安調査庁CIAAgentMr.K  

これは#1R.I.P.CIA Special Agent Mr.K  #Part2の続きである。

 


私はかなり長い間この、国が総力を挙げて国家権力を行使した包囲網を、完全に芸能界絡みの事だと思っていたのだが、それにしてもなぜこんなにも大掛かりに国家から包囲網を敷かれ嫌がらせをされ続けているのか、その本当の理由が分からず、ずっと苦しんでいたのだが、ある人物から初めて私にこの国家規模の包囲網を敷かれている本当の理由の一部を教えられ、誰もが恐らく信じられないであろう、狂ってるとしか思えない国家総動員空前絶後の大規模な私への包囲網の状況が少しだけ分かったのだ。

私にその私を取り巻く包囲網についての状況を教えてくれたある人物というのが、元公安調査庁のエージェントで、その後CIAのエージェントになったK氏なのだ。

 

 

私は【Part1】でも述べた様に、ちょうどこの件をK氏に全て任せる直前迄、大物で力のあると言われる人物【 静岡にあった山口組山口組後藤組という芸能界でも凄い力を持っている組の企業舎弟であり、新党大地の代表で元衆議院議員鈴木宗男氏と一緒に中川一郎という自殺した大臣の元秘書の渡辺あきら氏が、その後藤会長に頼んでくれていて解決に協力しようとしてくれていた】や、他にも私の女友達のご主人である【椎名林檎】の曲を作曲しているエイベックスの作曲家兼アーチストの男性から、Vシネマで有名な【 ミナミの帝王 】の萬田銀次郎のモデルであり現在は都内に在住している金融会社社長にも、具体的に私達の相談に乗ってもらう為に会わせて貰う手筈になっていた【 詳細は後程】のだが、そのK氏から私に『 もしそうした人達との関わりを全て完全に断ち、この件を全て僕に任せるならば、元公安調査庁の職員である僕が、この問題を個人的に全面的に解決に協力してもいい。』と言われたのだ。【CIAのエージェントだと打ち明けられたのはその後】そして、『この件に関しては僕だけに任せ、他の誰にも決して相談してはならないし、例えどんなに力のある人物でもこの話に交えてはならないよ。』と厳しく言われていたのだ。
更にK氏は『 ヤクザとは決して関わってはいけませんよ。いくら取れた金額の折半にしてくれるって言っても半分は持っていかれてしまうんだし、本当に取れた分の半分をくれるのかも信用も出来ないし、そりゃ一部はくれるんだろうけどね。第一、公安調査庁とヤクザのいったいどちらが強いと思ってるの?はっきり言って比べ物になんかならないよ。公安調査庁からみれば、ヤクザを潰す事なんてあまりにも簡単過ぎて赤子の手をひねる様なもんだよ。それにヤクザはどこにでもいるけど、僕の様な公安調査庁の人間にはそうそう会えないよ。あと言っておくけど、ヤクザではこの問題は根本的な解決には絶対に至らないよ。君のその問題をその程度のつまらない話で終わらせてもいいのならヤクザにでも頼んでみればいいじゃない。』と、私に言ったのだ。私はその頃は山口組後藤組の会長がどれ程の力があり有名であったかなどまるっきり知らなかったので、【 その程度のつまらない話で終わらせてもいいのならって!?それは一体どういう事なんだろう。】と思った。何かK氏の話を聞いているとどんな力がある有名なヤクザの組長やあの有名なミナミの帝王よりも公安調査庁の方が全然力が有りそうだ。
だいいち元々は私が自称【国土交通省】の官僚を名乗る田辺に相談し、【私を公安の人間に紹介し全面解決させる。】と約束されていた為、私はそれを信用していたのだが、突然田辺と連絡が着かなくり困っていたところだったのだ。
それがこんなに都合良く私に協力してくれるという【公安】の人間に出会えたなんて、まさに【渡りに船】ではないか。
まして親身になって力になってくれる元公安調査庁の職員なんて、間違い無くなかなか会えないだろう。根本的な問題解決が出来るならそれが一番大事な事であり、だいいち【 その程度のつまらない話で終わらせていいのなら 】なんて言われてしまうと、一瞬金に目が眩みつまらない物を掴まされるところだった様な、何だか危うく酷く損をするところだった様に思えたのだ。


K氏はまた、『 あとこれだけは言っておくけど、この件では絶対に公安調査庁は関わってないからね。だから君が包囲網を敷かれて嫌がらせをされているのを【公安調査庁のせいにだけは決してしない】、とそれだけはまず先に約束しておいてもらわないとね。それだけは絶対に違うし、それを公安調査庁のせいにされてしまったら、僕も君の問題解決には協力出来ないからね。僕は元公安調査庁の職員として、あくまでも個人的にこの問題に興味を持って君に協力するだけだから。それに、僕も君の話を聞いてて僕なりに思うところがあったから。』と言われたのだ。
この前の#7のPart1で詳しく述べたが、私が自称【国土交通省】の官僚を名乗る田辺に相談し、【私を公安の人間に紹介し全面解決させる。】と約束されていた為、私はそれを信用していたのだが、突然田辺と連絡が着かなくり困っていたところ、銀座のクラブで働く女友達から私を旅行に招待すると言われ、2人で東京駅から新幹線に乗った車内でいきなり、【実は友人がこの旅行に招待してくれたのであり、サプライズで大掛かりに私達の歓迎会の準備をして現地でハイヤーを用意して待っている。】と言われ、福島駅に着くと、岡山市長【萩原誠司】(はぎわら誠司)【その後、衆議院議員】の秘書や現地の大地主の有力者や、社長や専務などが何台ものハイヤーを用意して私達が到着するのを待っていたのだ。
そしてそこで静岡の山口組の後藤会長の企業舎弟である六本木で設計事務所を経営する渡辺社長と知り合い相談していた矢先、偶然そのT氏をいわゆる携帯電話のキャリアでは無い【Yahoo!】の普通のメールアドレス【捨てアド】のメールアドレスから探し出してくれるという元公安調査庁のK氏に出会ったのである。
だが私は自称【国土交通省】の官僚を名乗る田辺の事も、ついでにこの後藤会長の企業舎弟である六本木で設計事務所を経営する渡辺社長に探してもらおうとしていたのだが、ちょうどその矢先にこの元公安調査庁のK氏が偶然にも私の前に現れたのである。

 

だがよくよく思い返してみたところ、私は田辺から私に教えられていた【Yahoo!】のメールアドレスの他に、もう一つ【u-tokyo 】という別のアドレスも聞いていたのを思い出したのだ。そしてその【u-tokyo 】というドメインは何と、東京大学固有のドメインだったのだ。

 


結局自称国土交通省の官僚の田辺は、K氏によれば、私に詳しくは教えられないが田辺は表向きは東京大学内で働き、裏で公安関係の仕事をしているのだと言っていた。


K氏が田辺を見つけたものの、田辺が私の相談相手となる公安の人間を紹介するという約束だったので、私はその約束だけは絶対に履行させたかったのだ

 

だが、K氏から『あなたの相談に乗る公安ならもうここに僕がいるじゃありませんか。』と言われ、私も【確かにもう既にK氏という元公安調査庁のエージェントに相談しているのだし、それもそうだな。】と思ったのだ。

本当によくよく考えてみれば、田辺を見つける為に協力してくれた人物自体が、全くの偶然にも元公安調査庁のK氏だった為、実際に最早、田辺から公安の人間を紹介して必要が無くなったのだ。

それに私の周囲の国家権力による包囲網を取り除き全面的に解決する為には、静岡の後藤組の後藤会長では確かにお金は取り戻せるかも知れないが、国家権力による包囲網を取り除くところまで辿り着かないかも知れないな、と思い、当初の予定であった【公安の人間に相談し根本的に解決する】という目的に軌道修正し、せっかく元国会議員の鈴木宗男氏と共に元中川大臣の秘書をしていた渡辺社長が、後藤会長に私の件の解決を依頼して貰っていたのを断り、私は元公安調査庁のK氏に全面的に任せる事にしたのだ。

 

 

そこで私は勿論色々なトラブルについてK氏に頼んでいたのだが、『全てのトラブルを一緒くたにせずに、まずはトラブルを一つずつ分けて順番に解決していく。』とK氏から言われたのだ。

それでK氏が、一つ一つ別個に私に聞き取り調査を始め、それらを【本格的には後から作成する】として、取り敢えずまずは、K氏が私から聞き取った話の断片を繋ぎ合わせて整理してまとめていき、K氏がそれをきちんとした正式な文書にしていくという作業をしていたのだ。こうして文書に掘り起こしていく作業を、所謂【掘り起こし作業】と云うらしい。

 


だがそうして話しているうちに一つ一つの事柄に対してK氏が『それは妙ですね。普通ならそんな事は有り得ませんが。』などと段々と言うようになってきたのだ。そこからK氏は突然、私が優先的に解決を依頼しているトラブルとは一見全く関係無いと思われる、私の母や祖母の質問ばかりをする様になり、【いったい何故母や祖母の事などばかりを聞きたがるのだろう、そんな話など全く時間の無駄でしか無い。】と私は苛立っていたのだが、次第に『これは確かに何かおかしい、いったいどういう事なのだろう。』と私が不可思議に思う程、K氏は不審に思える事柄を的確に突いていったのだ。

 


その切っ掛けとなった話が【第2部】の#2で述べた【皇太子妃雅子妃殿下の亡くなった元婚約者】の話であったのだ。だがその話自体何故か、K氏の方からまず先に、私に『何か皇室関係で秘密の話とか聞いた事はありますか?』と聞いてきたのだ。

それで私は『そういえば、三菱商事の青島という友人から香港によく招待をされて遊びに行っていた時に、雅子妃は皇太子から結婚を望まれていたのだが、雅子妃には元々同じ外務省に婚約者がいたので皇太子からの結婚の申込を断ったところ、その婚約者が突然、事故か何かで不審死を遂げたのだが、それをその外務省勤務の元婚約者の親友であり雅子妃とも親しかった友人である省庁に出向し大臣の答弁書も作成している三菱系銀行の者や三菱商事の青島の上司の井脇氏から、それは暗殺なのだと聞いておりましたが。』と話し、それを【#2】で述べた様に詳しく説明させられた事で大きくK氏との話の方向性が変わっていったのだ。これはK氏に相談していた時の転換期となった重要な点なので、【#2】でK氏が述べたそれについての意見を再び述べる事とする。

 

この香港で偶然に目の当たりにした、一連の、皇太子妃雅子妃の、雅子妃との結婚直前に変死【暗殺?】により亡くなられた元婚約者の話を、元公安調査庁の諜報員でありCIAのエージェントであったK氏に話したところ、K氏は、
『 結論から言うと、偶然でそんな話を聞く事は絶対に有り得ませんよ。そこまでの偶然はいくら何でも有る訳が無いでしょう。そんな外国の香港にわざわざ三菱商事の青島という人間から全て無料で何度も招待されて、たまたまあなたの友人の青島が居ない時に、三菱商事の青島の上司の井脇という者と省庁に出向してて大臣の答弁を書いていたという、皇太子妃の雅子妃の友人でもありその雅子妃の元婚約者の親友の三菱系の銀行の者から、
『雅子妃が皇太子からの求婚を頑なに断って同じ外務省の男性と婚約したら、雅子妃と婚約したその男性が結婚を直前にして急に変死しただの暗殺された。』
だの、またその時の雅子妃からの元婚約者への愛する思いが認められた手紙を持っていて、その三菱系の銀行勤務の雅子妃の元婚約者の大親友だけで無く、その友人である三菱商事の井脇までが、その雅子妃からの手紙を読んでいて、おまけにその話の証人になるだとか、そんな恐ろしい国家機密を、偶々無料で招待を受けた遠い異国の地で突然打ち明けられるだなんて。
更にそこにまた、これが決定的ですが、皇太子妃雅子妃の亡くなられた元婚約者の弟さんである三菱商事勤務の井脇氏の部下が、そんな話をしているところで偶然に、外国であるその香港の九龍の一流ホテルのレストランにちょうど同じ時間に予約をしていて入って来るだなんて、馬鹿馬鹿しい。
そんな外国でそこまで偶然が沢山重なる訳が有り得ませんよ。それはおそらくあなたを呼び出して皇室関係の事であなたが誰かに何か口止めされていたりだとか、何かを聞いていて知っている事が無いか、有ればそれを引き出そうとしていたんでしょうね。それでその事を確かめる為に、国内では口止めされていて話せないかも知れないと思い、外国という開放的な空間で壮大なセットを仕掛けたんでしょうね。そこでその三菱商事の井脇と三菱系銀行の者達があなたに、我々も皇室からの被害者なのだと見せかければ、あなたが同じ立場の者達だと思い込んで安心して【実は私も天皇家の事でこんな話を聞いている。】等とポロっと漏らすでしょうからね。
それにその雅子妃の元婚約者の親友だという三菱系の銀行の者とあなたは初めて会ったんでしょう?だいたい初めて会った学生の女の子に、突然そんな聞いてしまったら殺されるかも知れない様な国家機密をバラす訳が有り得ませんし、常識外れも甚だしいですよ。しかもちょうど正にその話をしている時にそんな遠い外国の香港のホテルのレストランで、偶然にも同じ時間に同じく三菱商事に勤務する、その雅子妃の元婚約者の弟さんが現れただなんて。それがまず間違い無く壮大なセットを仕込まれていたという根拠ですよ。だいたいその元婚約者の弟さんがこれまた同じ三菱商事の人間だったわけでしょう。全員三菱系の者達って事ですよね。あなたは、三菱系の銀行勤務のその雅子妃の亡くなった元婚約者の親友とその雅子妃からの手紙を読んだ三菱商事の井脇と、三菱商事に勤務するその亡くなった元婚約者の弟さんという、皇太子妃の元婚約者の暗殺事件の3人もの重要な証人に図らずも会ってしまった訳だし、そこの香港のレストランで、亡くなった雅子妃の元婚約者の弟さんが入って来てそのテーブルに挨拶をして来た時に、当事者が一同に、何故か日本から程遠い外国の香港の九龍の一流ホテルのレストランに集結してしまった訳ですよね。でもその瞬間に明らかにただのゴシップや噂話の域を超えてしまい、あなた自身もその重大な国家機密の生き証人になってしまった訳ですからね。
それから雅子妃と同じ外務省に勤務されていた、雅子妃との結婚を目前にして亡くなられた元婚約者の親友だという三菱系の銀行に勤務されてる男性が、雅子妃から直接送られて来た、雅子妃と同じ外務省に勤務されていた元婚約者をどれ程愛しされていたかだなんて事が延々認められた手紙を持っていて、それを赤の他人に見せたり話しているだなんて、まず有り得ませんね。だってそんなとんでもない国家機密に該当する重大な物品を持っていてそれを友達に見せたり、ましてやそんなこの国の暗部を親しい者達だけならまだしも、見ず知らずの初めて会った学生の女の子にまで皇太子妃の元婚約者の暗殺だなんて、そんな途轍もない重大な国家機密をバラしまくっている様な者に、この日本の皇太子妃である雅子妃と同じ外務省に勤務されていた亡くなられた雅子妃の元婚約者を雅子妃がどれ程愛していたかを認められた手紙だなんてそのまま持たせていたら、またどんどん関係の無い色々な一般人に言いふらすでしょうし、海外のマスコミ等にその雅子妃から送られたその手紙を売り払ったりするかも知れませんし、そうしたらとんでもない事になりますし、そんな事を国家が放っておく訳が有り得ませんよ。まず間違い無く、その雅子妃から送られた手紙は没収されているし、関係者には全て箝口令が敷かれていますね。

勿論、三菱商事の井脇やその三菱系の銀行の元婚約者の親友とやらからその話を聞いた人達全員にもね。それと三菱商事に勤務するその亡くなられた雅子妃の元婚約者の弟さんにも、【家族の者が暗殺された】だのと言い出さない様に、当然箝口令が敷かれてる筈ですよ。

それからその皇太子妃である雅子妃と同じ外務省に勤めていた、雅子妃の亡くなられた元婚約者の話は、実は私も知ってました。ですからその話自体は本当の話ですよ。

でもその話は勿論完全に箝口令が敷かれてますよ。公安調査庁の中の人間だって一部の者しか知りませんから。

いったいその話を知っている人がこの日本の人口1億人の中に何人いると思いますか?それくらいこの話を知っている人は極めて少ないという事なんですよ。
それなのにそんな事を言いふらしていたら、まず間違い無く皇室を転覆させようとしている反社会的人物として抹殺されていますよ。それにその雅子妃の外務省に勤務されていた亡くなられた元婚約者の親友という男性は三菱系の人間なわけだし、大臣の答弁の原稿を書いてる様な人物なわけでしょう。それならいくら何でもその程度の常識は分かるでしょう。
という訳で、明らかにわざわざ遠い外国の香港にまであなたを呼び寄せて、あなたに同じ皇室関係の被害者だと見せ掛けて味方の振りをして、皇室関係の話をどれだけあなたが知っているかを調べようとしたのと、皇室関係のあなたが知っている事を引き出す事が主な目的でしょうね、まず間違い無く。まあ国家とはそうした暗殺等もいとも平気で行うという事をあなたに教えたかったという事もあるんでしょうねえ。固く口止めされている人から話を引き出す為だったら、それくらいの大掛かりなセッティングをして味方の振りや同じ被害者の振りをしないと無理ですし、日本から遠く離れた外国なら話しても大丈夫かと開放的な気持ちにもなるでしょうから、それくらいの大掛かりな仕込は当たり前にやりますよ。』と言ったのだった。


その後、その話を切っ掛けに話が急展開し、K氏からの私への質問内容が【私の母の名前の事などで、何かおかしな点は無いか?】とか【宮内庁の人と結婚した身内はいないか?】また【祖母の妹さんはいないか?その妹は美人か】など母や祖母の話が中心になり、私は最初母や祖母の質問をされた時に、【母や祖母の話など全く関係無いのに面倒だなあ。そんな話どうでもいいのに。】などと思っていたのだ。

だがその中で、K氏から『おばあさんの妹さんと宮内庁が何か関係していませんか?』と質問をされたのだが、それは正に私が【えっ?いったい何故それを知っているのか?】と驚愕し問い質したくなる質問だったのだ。

それで私は、【これは何かあるな。】と思い、そこから私はK氏に、以前母から聞いていた私が知る限りの話を思い出して話し始めたのだ。


私が幼い頃、祖母の妹の【あい】が祖父や祖母や母と一緒に住んでいたのだが、いつも家事等をしていて【あい】はまるで【家政婦さん】の様な存在であった。

だが【あい】は家族の者に対して誰一人に話しかけたりする事が無かったのだ。勿論、私も一度も話しかけられた事が無かった。小さい頃、私が【あい】に近づくと、母が【あい】に『ほら、あいちゃん、話しかけられてるから返事をしてあげて。』などと言うと小さな声で『あい。』などと返事をするだけだ。私は幼いながら【あい】が年で耳が遠いか呆けているのか、そのどちらかであろうと思っていた。その後【あい】は認知症が更に酷くなり、いつの間にか老人ホームに入っていてそこで亡くなったのだ。

 


そしてその祖母の妹である【あい】は嘗ては、普通にはまずいない様な、もの凄い美人だと評判になっていたのだという。それでその【あい】の美人との評判を聞きつけてお金持ちの靴屋を営む男性と結婚をしたらしいのだが、すぐに離婚して実家に戻って来てしまったのだそうだ。

 


だが実家に戻ると直ぐにまた、【あい】が大変な美人との噂を聞きつけた宮内庁の立派な男性が家にやって来て『【あい】さんを嫁にしたい。』と言ってきたのだそうだ。それで【あい】の親(私の曽祖父母)は直ぐに嫁に出してしまったのだと云うのだ。

そして祖母の妹である【あい】は、宮内庁の男性と結婚をして、何と【皇居の中】に住んでいたのだという。因みに母が祖母に【あい】の結婚相手であるご主人が皇居の中でどんな仕事をしていたのかを聞いたところ、祖母から【馬に乗っている人】などとよく分からない事を言われ【何それ?】と思っていたのだそうだ。だが祖母もその妹の【あい】も私が子供の頃に亡くなっているのでそれ以上の事は分からないのだ。それでその話からK氏は、『 馬に乗っている人って変な話ですねえ。まあでも普通に考えれば皇宮警察の人とかですかね、皇居の中に住んでいるという話からしても。とにかく【あい】さんのご主人が誰だったのか素性を調べなければ。では母方のご家族の附票とお母さんの戸籍謄本と住民票を急いで取ってきて下さい。それからお母さんの卒業証書なども。』と言われたのだ。それは、もう一つ母について不可思議としか言いようのない事象があり、それをK氏に話たところ、K氏から【この日本で日本国籍の人でそんな事がある訳が無いし絶対に不可能だ。】と言われた事象が発覚し、他のトラブルの解決はを一旦中断してまでも、真っ先に母や祖母や【あい】などの戸籍謄本や住民票を調べなければならなくなったのである。

だが私も何点か【これは明らかに何かおかしい。】と思うところがあったのだ。細かい事まで挙げればキリが無い程沢山ある。

 


例えば、信じられない様な話だと思われるかも知れないが、その一つが、私が学校に遅刻するのにまだ家で一人で部屋で寝ていた時に実際によくあったのだが、ちょうど一般に会社が始まるくらいの時間に、私の家には大きな給食センターらしきと間違えられた電話がひっきりなしに家の固定電話に掛かってきていたのだ。

 


私は学校の授業に遅刻するにも拘わらずよく寝坊していたのだが、すると朝の9時過ぎから家の電話に『○○弁当を50個とあとは ...』などというまるでコントの笑い話の様な電話がひっきりなしに掛かって来ていたのだ。

最初、私は『ここは給食センターでは有りませんよ。違う所に掛かってますよ。』などと真面目に答えていたのだが、何度も掛かって来るので面倒になり、また誰かのいたずらだと思ったので眠いながらも、『○○弁当50個ですね。全部で100個ですか?了解しました。』などと冗談で言っていたのだが、睡眠を邪魔された挙げ句あまりにもひっきりなしに電話が掛かってきた為、私は【ただのいたずらで友人がやっているなら、すぐに名を名乗るだろうしいたずらだと明かすだろう、だが余りにも大勢の人を使って電話してるし、いくら何でも悪ふざけが過ぎる。】と思い非常に腹が立った。

それで『いたずら電話もいい加減にしてよ。私はまだ寝てたのに、朝早くからふざけないでよ。いったい誰がこんないたずらしてるの?』と怒鳴ったのだ。

すると受話器の向こうから『いたずらなんかじゃ有りませんよ。こちらは真面目に従業員のお昼の弁当を注文してるんですよ。うちの工場には従業員が何百人と大勢いるんですから、お昼休み迄に弁当が届かないと本当に困るんですよ。』などと、さももっともらしい事を言ってくるのだ。私は、【何て本当らしい嘘をつくのだろう。いくら何でも悪質では無いか。】と呆れていると、丁度会社の人達が一斉に弁当を注文する時間になったらしく、その後いっぺんにとてつもない量の電話が掛かってきたのだ。実家では、キャッチホンどころか【トリオホン】というサービスも利用していたので少し経つと話している電話の中にキャッチホンのベルが鳴り、私がガチャっと電話を切っても切ったところからまた弁当の注文の電話が入り、そこでまた電話を切ると更に次から次へといっぺんにいくつもの複数の電話回線で混線しながら話す様にまでなってしまったのだ。

これには私も少しパニックになり、私は『もう本当にいい加減にしなさいよ。何が弁当100個よ。こんないたずらするなんてあなた達、頭がおかしいんじゃない。』などと怒り狂ったのだ。

だがいくら怒鳴りまくってもまだしつこく全く懲りずに家に電話を掛けて来て『弁当を100個、○○工場まで持って来て。』などと言っているのだ。

そして電話を掛けて来る方も冗談とは思えない程、大真面目な話しぶりなのだ。

その上その声も、何故か年配の人の声だったりするので、これにはさすがに私も、【何かおかしいな。もし友人がいたずらをしているとするなら、こんな年配の人達まで借り出す事などさすがに有り得ないだろう。それにこの人達は本当に弁当を注文したくて必死としか思えない。】と不思議に思い、トリオホンで色んな人達といっぺんに電話が繋がっている時に『皆さん、電話番号は何番にお掛けですか?これはいたずらでは無く本当にお弁当を注文したいのですか?』と聞いたのだ。
すると皆、『とんでもない、いたずらなんかじゃ有りませんよ。会社で皆から頼まれたお昼の弁当を大量に注文しなければならないのに、こんな怒られていったいどうなってるんだろう、この給食センターの電話番号は、毎日電話を掛けている番号だし、電話機に登録している番号なので、その上全く似ていない電話番号なのにそんな何度も間違える訳が無いのに。それに電話番号も○○という給食センターにきちんと掛けていますよ。』などと言い出したのだ。更に別の人達も全く同じ様な事を言ったのだ。私はその電話番号を聞いて【確かに、その電話番号では私の家の電話番号とはどこも似通って無いし、間違えようも無い、全く関係無い電話番号では無いか。にも拘わらずこれ程何度も、しかも同じ時間に一遍に私の家に大量の間違い電話が掛かってくる事など有る筈が無い。それが一斉に私の家の電話に掛かって来るなんて、いったいどうなってるの?】と思った。

どうやら皆、冗談やいたずらでは無く、本当に会社でお昼の弁当をまとめて注文しようとしているのだ。

こうして私の家に間違い電話を掛けて来る者達から事情を聞いた結果、どういう訳なのか、電話が混線してその給食センターに電話を掛けると何故か私の家の電話に繋がってしまう事をようやく私は理解したのだ。

つまりはこの大量の弁当を発注してる工場の事務員の人達は、決して私の睡眠の邪魔をしていたずらしているのでは無く、偶然にも何故か私の家の電話とその大きな給食センターの電話回線が混線してしまったという事なのだ。

或いは誰かが故意にいたずらで家の電話回線と給食センターの電話回線を混線させ、混乱を引き起こして楽しんでいるのだろう。

だが、もし私が学校をサボって寝ているのを見計らってこんないたずらをしているのなら、私が寝ている所を起こしてこんな睡眠妨害をするだなんて何という嫌がらせをするのだろうか?

それに弁当を注文しなければならない事務職の人達も、何度も何度も繰り返し私の家の電話に掛けて来て、『あら、また掛けてしまってすみません。でもいくら電話番号を確かめて掛けても毎回そちらに電話が掛かってしまう様で。困りましたね。弁当をお昼休み前に注文が出来なかったらどうしましょう。』、などと私に謝りながらも、彼らが本気で困っている様子なので、私も段々と気の毒になってきた。彼らもまた、別に私にいたずらするつもりでは無く、ただ単に何度給食センターに電話を掛けても、毎回電話番号が全く似ても似つかない私の家に掛かってしまう被害者に過ぎないのだ。

それで私が困って電話局に電話をして苦情を言ったのだが、電話局側の対応は『そんな事は有り得ないし、聞いた事も無いし分からない。』などと困惑するばかりだ。

そしてこれがたった一度きりならまだ分かるのだが、私が学校の授業をさぼって部屋で寝ている時に、これがしょっちゅうあったのだ。

 

だがそれだけでは無い。電話に関して言えば、それ以前から私の家の電話は確実に盗聴されていたと思われる。

何故なら高校時代に一時期かなり長い期間私の家の電話は、とんでもない状態にあったのだ。

まず、普通ならば電話を切って受話器を置いてある通常の状態の時は、当たり前だが受話器を手に取らない限り何も音などしないはずである。

それなのに我が家の電話機は受話器を切って置いてある状態にも拘わらず、常にラジオか何か分からないが、何故か大音量で音楽が鳴っているのだ。

これではまるで電話機の形をしたラジオの様では無いか。

電話が外部に繋がっていない状態でさえ常にそんな状況なのだが、電話が繋がっている時などは、話し声よりも音楽の方が余りにもうるさくてほとんど電話を掛けている相手の声が聞き取れない程なのだ。

因みに念の為言っておくが、その音楽は、私が大好きな流行りのポップスなどでは勿論無い。それは全く知らない曲であり、大音量で部屋中に鳴り響き只々耳障りなだけである。

最初は私の家に電話を掛けて来る友人達は皆、私が部屋で音楽のボリュームを大音量にしていると思い、『何でそんなにボリューム上げて音楽を聞いてるのよ?この音楽がうるさすぎて声が全く聞き取れ無いから、いい加減に音楽のボリュームを下げてよ。』などと言うのだ。だが私が、部屋で音楽などつけて無いし、誰かにいたずらされて受話器の中で常に音楽が鳴ってる状態なのだと説明すると、皆驚き大笑いするのだ。それで私が、『これは本当に笑い事じゃないから。変質者がいたずらしてるの。こいつ完全に頭おかしいよね。』などと電話中に盗聴している者の悪口を話していると、私達が会話をしているのに、わざとガチャガチャガチャっとうるさく音をさせたり、音楽のボリュームを思いっきり上げてうるさくし、そこから更にエスカレートして、勝手に私と友人との電話を切り、無音状態にさせた事さえも何度もあるのだ。

そして一時間くらいたつと、受話器はまた相変わらず大音量の音楽は鳴っているが、無音状態は復活して直っているのだ。これではもう明らかに誰かのいたずら以外に考えられないでは無いか。

私の家に来た知人や友人達は皆、その大音量の音楽が鳴っている電話機を見て驚き呆れ、『これ電話機じゃなくて電話機の型をしたラジオでしょう。こんな電話機が有る訳無いもの。それか誰かがラジオに改造したんじゃない?一体どうやって電話機をラジオに改造するのか分からないけど。』と言う程なのだ。そこで私は、『まあ誰かがいたずらしたのは確実でしょう。マジでムカつくわ。【うるさくて声が聞こえ無いから。】ってみんなから電話をすぐに切られちゃうし、』と言っていたのだ。

それで結局しばらくしてから電話局の修理の人を呼びその電話機を見せたところ、『取り敢えず電話機を変えてみて下さい。それからこの電話機は調べましたが、恐らくこの電話機自体に何か仕掛けられているのでは無く、電柱や電線に仕掛けられている可能性が有りますね。でも電話局では電柱や電線などまで調べる事は出来ないんですよ。

取り敢えず、新しい電話機に変えて様子を見て下さい。』と言われたのだ。そして新しい電話機に変えると、ひとまず大音量の音楽は鳴り止んだのだ。

 

大学受験入試問題

 

それからもう一つ、実はかなり不可解な事があるのだ。私が通っていた学校は大学と付属の中学、高校があり、私は付属中学から入学していたのだが、その4年制の大学の方には付属の高校からは、当時何と6分の1程度しか進学出来なかったのだ。そして高校から無試験での推薦枠は、更にほんの僅かしか無かったのだ。そして通知表の5段階中、平均4.0以上出なければ推薦の枠にさえ入れなかったのだ。

そういう訳で、私も当然推薦の枠になど入れる訳も無く、一応大学受験をして系列の大学に進学をしたのであるが、私にはお茶の水女子大学に在学する優秀で品の良い家庭教師がいたのだが、その家庭教師からは主に英語を学んでいたのだ。

何故なら受験科目の内、国語は現代国語は小学生時代に勉強したおかげか、実力テストなどではいつも学年でトップの方だったので、あとは漢字や古文や、日本史などは、自分自身で暗記をする分野だったからだ。だが、高校2年の末まで全く勉強をしていなかった私は、英語の成績は非常に悪かったのだ。

そしてその私の家庭教師は、彼女の父親の仕事などは彼女が話さなかったのでよく知らないのだが、彼女は父親の仕事の関係で長い海外暮らしをしていた帰国子女なのだ。そしてお茶の水女子大学弓道部に所属していたのだ。

 

だが、その私の家庭教師は、私の英語の受験勉強を私に教えるにあたり、彼女が購入してきた極薄い英語構文のテキストたった一冊だけを集中的にやっていくと言うのだ。それと英単語の本を出来るだけ暗記するようにと言われたのである。

だが、私はどう見てもこの20ページくらいしか無いこんな薄いテキストだけで受験に挑もうとするのはいくら何でもおかしいのでは無いかと思ったのだ。

それにその薄っぺらい英語構文のテキストはそんなに極薄い上に1ページあたり2つの例文しか載っていないのである。あとはその例文についての説明だけだ。そしてそれは、そんな極薄のテキストなのに2000円くらいと、やけに強気の値段設定である。

本屋に行けば、もっと安価で内容がぎっしり詰まっているテキストや参考書などがいくらでもあるにも拘わらずである。いくら何でも、こんなに厚さも内容も薄そうでしかも値段が高いテキストなど、いったいこんなものをわざわざ選んで買う人などいるのだろうか?と思う程だ。

それで私が、『このテキストではあまりにも薄過ぎて内容が少ないので、他にも人気がある参考書やテキストを買おうと思います。』と家庭教師に言ったところ、その家庭教師は、『それは絶対に止めて。お願いだから私の事を信じてこのテキストの私の教えた所の復習をしっかりとやってこのテキストを完璧にマスターして。頼むから他のテキストなんて絶対に買わないで。』と、私が驚く程、悲痛な叫び声をあげたのだ。

そして『とにかくあなたは他のテキストやなんかは逆に一切やらなくていいし、あとは英単語さえ覚えれば受験対策はもう他には必要無いの。その代わり、とにかくこれだけを完璧に覚えれば絶対に大学に受かるって誓ってもいいから。このテキストはこんなに薄っぺらいテキストだし、これだけでは不安かも知れないけど、本当にこれ一冊でいい程のズバ抜けて優秀なテキストなの。だからこんなに薄いのにこんなに値段が高いのよ。それから私のヤマカンは凄く当たるし、今まで私はテストのヤマカンを外した事が一度も無いの。私はお茶の水女子大でさえヤマカンで現役で受かったんだから。本当は東大受験しようと思ってたんだけどね。でも東大でさえヤマカンが働く人が受かっているだけなの。これは本当よ。だから私にはあなたが受験する大学に出る問題も私のヤマカンでだいたい分かるのよ。それにあっちこっちのテキストに手を出してもどれも中途半端になってしまって絶対に覚え切れないから。だからとにかく頼むから、今までの人生で一度も外した事が無い私のヤマカンとこの優秀なテキストを信じてこのテキストにかけてみて。このテキストさえ完璧に覚えれば間違い無く大学には合格出来るって誓うから。私はね、あなたを絶対に大学に受からせないといけない義務があるの。』などと私に必死に言うのだ。

 

するとある日、いつも中間試験や期末試験で私と一緒に追試を受けている、早稲田大学の名誉教授の娘のOが、何と私と同じその薄っぺらい英語のテキストを学校に持って来ていたのだ。

Oはいつもテストの成績は学年で毎回後ろから10位以内だろう。そのOが、そのテキストと全く同じ私のテキストを見るやいなや、私のテキストを指を指して笑い転げたのだ。そしてOは、『嘘でしょう?何で?まさかあんたもこれ使ってるの?マジでウケるんだけど。これ使ってるのって、学年で絶対に私達だけだよね。だけどお父さんから、『英語の受験勉強はとにかくこれだけで絶対に大丈夫だから、受験勉強の英語はこのテキストだけを勉強して完璧に覚えろ。』って言われているしね、だから英語の受験勉強はこのテキストだけやっておけばもう大丈夫だよ。でもこれは私達だけの秘密だからね。絶対に他の人にこのテキストを勧めたり使わせたらだめだよ。』などと言ってきたのだ。

それで私は、『あのさあ、こんなペナペナな極薄で中身がほとんど無いテキストなのにこの値段じゃあ、私達がいくら勧めたところで誰も買う訳が無いじゃない。だってもっと安くて中身がぎっしり詰まっているテキストがいっぱい売ってるし、みんな一般的に売れてるテキストを使うでしょう。それなのに一体誰がこんなの買うのよ。それにまずどこに売ってるのこれ?まあどこかで売っててもまず誰も手に取らないし、買う訳も無いけど。だけど私の家庭教師が【これだけを完璧に覚えれば絶対に大学に受かるって保証するから。】って言い張ってて他のテキストは買っちゃだめだって言って他のテキストを使わせてくれないから仕方なくこれを使ってるんだけど。』と言ったのだ。するとOは、『そうだよね。私も同じ事を思ったけど。でも家庭教師がこの一冊を完璧に覚えれば合格を保証するとまで言ったんだ?実はうちのお父さんも、あんたの家庭教師と全く同じ事言ってたからさあ。いやあ、でも本当にビックリした、やっぱり本当なんだって。私も最初は信じられなかったから。だけど本当にこれだけを完璧に覚えれば大学受験には絶対に受かるってさ。うちの親が言ってるくらいだから絶対に大丈夫だよ。一応私の親は早稲田大学の教授だしね。私達はこれを使っているんだから、もう絶対に受験には受かるから。でもこれは本当に私達だけの秘密だからね。だから私は、このテキスト以外のテキストなんて絶対に買わないし、正直このテキスト以外の英語の勉強は一切やらないよ。だから他のテキストなんか買っても意味無いから止めた方がいいよ。何しろこれ使ってるのは私達だけなんだからさ。でもみんなこのテキスト見て、【何でこんなに値段が高くてショボいテキスト使ってるの?しかもそれだけしかテキスト使わないの?】って笑うからマジでウケるよね。これさえやってれば大学に受かるのにさあ。』と自信たっぷりに笑いながら言ったのだ。

そしてそれからはOは学校で私と偶然会う度に、唐突にはしゃぎ出し、『私達にはあのテキストが有るから無敵だよね。マジでウケるねー。』と毎回不敵な笑みを浮かべて私に言ってくる様になったのだ。

私は【全く能天気な人だなあ。こんな極薄でしかも内容の薄いテキストしかやらなくていいし、絶対に大丈夫だからなんて言われても私は不安でしょうが無いわ。しかも学校の生徒達からは私達は絶対に大学受験で落ちると思われているだろうし、そんな絶対に大学受験で落ちそうな私達が使っている馬鹿しか使わなそうな極薄の馬鹿高いテキストを、いくら皆に【このテキスト凄く良いらしいよ。】などと皆に勧めたところで、皆、余計に【あれだけは使わない様にしよう。】と思うだけだろう。全く秘密も何もあったもんじゃ無い。

だが、Oのお父さんは早稲田大学の名誉教授だし私の家庭教師と同じ事を言ってるんだったら、少しは信憑性が出てきたかも。でもそれにしてもOのお父さんも私の家庭教師も、一体何でこのテキストをやれば絶対に大学受験に受かるだなんて断定出来るんだろう?自分の娘を馬鹿だと思って、これ位薄いテキストじゃないと覚えられないと思って、色んなテキストをやって全部中途半端になるよりはまだ良いと思った可能性もあるなあ。それにしてもこのテキストは英語構文のテキストなのだ。これ一冊で受験に受かると言われても、大学受験のテストの過去問題集等を見ても英語の入試試験の全てが英語構文になる事など見た事も無いし、普通に考えたらまだ3割4割ならまだしも全部が全部、大学受験の英語の試験問題の全てが英語構文になるなんてまず有り得ないのに。それなのに何故私の家庭教師やOの父親はこの小学生の宿題である夏休みのドリルよりもはるかに薄っぺらいテキストだけを完璧に覚えれば大学受験に絶対に受かるなどと言い切れるのであろうか。まして私達が使っている英語構文のテキストの中から大学受験の英語のテストの全ての試験問題が出題されるだなんて、そんな馬鹿な事がある訳が無い。どう考えてもおかしい。

それにOも何故あんなに【このテキスト以外は絶対に一切やらないしやる訳が無い。】などとこんなマイナーで極薄のテキストを全面的に信用し安心しきっているのだろうか。Oは何しろ本当にこの極薄の1ページに例文が2題しか無いこの英語構文のみのこのテキスト以外は手をつける気など更々無いのだ。勿論長文読解のテキストや勉強なども全くやろうとしていないのだ。まあでも早稲田大学の教授である親からそう命じられているのならそれはそうせざるを得ないだろうけど、などと私は納得した。

とはいえ私はその不安は拭い切れず、勿論こっそりと人気があるテキストも購入していたのだ。

それで、家庭教師の授業で、その極薄の英語構文のテキストを終えた時に、空かさずその人気のある内容の濃いテキストを出したのだ。それは勿論【もっと良さそうなテキストを見つけましたよ。】とこれを見せれば家庭教師も【何だ、こんなに良さそうなテキストが売ってるんだ。】などと感心してそれらをテキストとして使用すると思ったからだ。

ところがその家庭教師は『何やってるの?このテキストが終わったらまた最初からおさらいして何度でも時間がある限りこのテキストを徹底的にやり直すの。その他に人気のあるテキストを勉強しようというあなたのその意欲は素晴らしい事だと思うけども、前にも他のテキストは必要無いし、このテキスト一本に賭けて、とにかくこのテキストを完璧に覚えれば受験には絶対に受かるって約束するからって言ったでしょう。本当に頼むから英単語とこのテキストだけを完璧に仕上げて頂戴。それだけで受験対策は完璧なのに何故わざわざ他の事をしようとするの?全く意味が分からない。』などと言われてしまい、その上『他のテキストや何かは全く要らないから全てしまって。そんなの本当に要らないから。』とピシャリと言われてしまったのだ。私はこれには非常にがっかりした。それにいくら何でも受験勉強をヤマカンだけに頼っていいのだろうか?仮に当たらなかったら一環の終わりでは無いか。どんな試験問題でも万全の体制を整えるなどはさらさら考えていないのだろうか。一体本当に私の家庭教師である彼女はこの極薄のテキストの中からテスト問題の全問、全てが出題されるなどと思っているのだろうか。しかも100%英語構文のみで構成されたテストが出題されるだなんて、本気で考えているのだろうか。

私の疑問はずっと消えなかった。

 


だが結局、私が入学する事になった学部の英語のテストは何と、全ての問題が英語構文のみで構成されていて、他のタイプ、例えば長文読解などの問題などは、ただの一つも無かったのだ。過去のテスト問題集などでもこんなにも全部が全部全てが英語構文のみで構成されたテストの回など唯の一度も見た事は無かった。それなのに何故か、その年のこの学部の英語の入試試験は全部が全部全ての試験問題が英語構文のみで、しかも更に驚愕した事には、出題された試験問題が、あの家庭教師から何度も繰り返し教えて貰ったあの極薄のテキストに掲載されていた例文から100%そっくりそのまま出題されていたのだ。というよりも私が使っていた極薄のテキストの1ページに2つの例文という内容の薄さからして、そのテキストのほぼほぼ全てが例外無くそのまんまこの英語の入試試験で出題されたといっていい。これは奇跡的な出来事だと言ってもいいくらいだ。

そうした訳で私は当然全ての問題がいとも簡単に回答出来たのだ。この分ではこの受験の英語のテストは恐らく満点では無いかと思った程だ。これには本当に驚いたし、その家庭教師のヤマカンが本当にそっくりそのまま当たったので心底驚いたのだ。

【まさか家庭教師のヤマカンがズバリ当たって、本当にあのテキストの中から例外無く、というか正に100%全てのテスト問題が出るだなんて、まさしく奇跡としか言い様が無い。これならいつも追試で一緒だった、私と同じテキストのみただ一冊を勉強していたあの早稲田大学の名誉教授の娘のOも受かったかも知れないなあ。】と思っていたら、何とやはり案の定、あのOも私と同じ学部の同じ学科に受かっていたのだ。

私とOは、受験後に学校で初めて二人で顔を合わせた時に、お互いに驚いて叫んでしまった。『うわあ、本当に私達二人共、同じ学部の同じ学科に受かったんだね。私このテストで満点だったんじゃないかと思ってる。だって全部あのテキストからテスト問題が出題されていたから本当に驚いたよね。私達あの変なショボいテキストを信じて本当に良かったね。』と言ったのだ。するとOは『ね、だから言ったじゃない。うちのお父さんがこのテキスト1冊だけで絶対に受験には受かるからとにかくこれだけをやりなさいって言ってたって。でもこの話はあんた以外の誰にも言って無いし、誰にも言っちゃいけなかったんだけどね。でもあんたがたまたまこの同じテキストを使ってたから驚いて言っちゃっただけで。私と同じテキストを使っている人がいた事自体、まさかと思ってビックリしたからさあ。しかもあんたもこのテキストだけをやれば受験で合格出来るからって言われたって聞いて、やっぱり本当なんだって確信したから。でも私達、本当にこのテキストを使ってて良かったね。』と言ったのだ。Oもお互いに同じ事を思っただろうが、私はいくら何でも毎回追試を受けているOがこの学部に受かる理由が無いと思っていたのだ。Oの父親もさすがは早稲田大学の名誉教授だけあるなあ。やはり私の家庭教師と同じで余程ヤマカンが鋭いのかも知れない。それとも日本の私大では一番レベルの高い大学の教授だしコネとかも有るのかも知れないけど、とも思った。【でもこんなに完璧にヤマカンが当たるだなんて。しかも全問例外無くこの極薄のテキストから、まさかそっくりそのまま出題されるなんて凄いとしか言い様が無いなあ。しかも入試試験問題の数が私達のテキストの全ての例文数に至るまでがほぼイコール、つまりそれ程例文が少なく全く無駄が無かったのにはさすがに驚くしか無い。】と改めて思った。

だがよくよく考えてみれば、いくら何でも私達のテキストがそっくりそのまま10%出題されるだなんて、そこまでの偶然なんてある訳が無いのではないだろうか。それにOのお父さんもこのテキスト以外の勉強をするなと言ってたではないか。ひょっとしたら私の家庭教師と早稲田大学の教授であるOの父親は英語の入試試験問題を知っていたのでは無いだろうか。

これは、やはり普通には有り得ない事だったのでは無いかと思っている。

 

 

 

epilogue

すると、K氏は、
『 まず、今すぐに新しいIDが必要なのであれば、僕が総務省の人工統計局の知人に頼めば、失踪宣告がされている者の情報を貰えますけどね。
そしてそこからその戸籍のを掘り起こし作業をすれば、簡単な物ならばすぐにでも作る事は出来ますけどね。
これは公安関係者もよく使う方法なのですが。』と言ったのだ。

そこで私は、
『それはいったいどういう事ですか?』
とK氏に尋ねると、K氏は、
総務省の人工統計局が失踪宣告の情報を管理しているのですが、ある者が、行方不明などになり、所在や生死が不明のまま一定の期間、まあ普通は7年の失踪期間を過ぎると死亡したものとされるのです。
そしてこれが大人の場合ですと、借金などで夜逃げしたりしていて後々見つかる場合はよくあるのですが、15才未満の子供の場合は、よほどの不良でも無い限り、ほぼ生きて戻る事は無いのですよ。
然しながら、そうして行方不明などになり失踪
している子供というの一般には知られていないだけで、実は日本にもけっこういるのです。
然しながら、そうした子供の親の中には、失踪後7年以上が経過しているにも拘らず、役所の者達の意見も聞かずに、【生きているかも知れないから。】と言って、頑なに死亡届けを出さない親もけっこういるのです。
そうした家庭の、15才未満で失踪してから7年以上が経過している子供の戸籍を掘り起こしに使うのですよ。
一般の人がそんな物を掘り起こそうとしても、親族に連絡される可能性がありますが、僕らの場合ですと、こっそりとそうした戸籍を掘り起こして全く別の地域に住民票を移せるのですよ。
そうすればもう、そのままその掘り起こした戸籍を使えますからね。
戸籍を新しい作るよりも、その方が手っ取り早いのですよ。
また、そうした失踪者の中には身寄りの無い者もいますしね。
これなら完璧でしょう。』
と言ったのだ。
だが私は、
『 そうした失踪者というのは恐らく死んいるという事ですよね。
何だかそれ自体が気持ちが悪いというか、気分が良い物では無いですよ。
それを一時的に使うという目的度なのであれば、まあいいかな。とは思いますが、やはり真新しい、アメリカのFBIの証人保護プログラムの様なオーダーメイドでなければ。
それに、ずっと使ってて後々親族等が現れても困りますし。』
と言ったのだ。

 

 


7年以上経っている

 

 

 


『 内調【内閣情報調査室】と協議した結果、今のところ、通常【ご落胤】であれば、しきたりとしてそれ相応の額が降嫁時に出るのです。

例えば紀宮様には、実際には10億円の持参金が降嫁時に渡されたのです。

勿論、一般には皇室からの降嫁時の持参金は、1億数千万と言われていますが、やはり、天皇の孫として恥ずかしく無い暮らしぶり、身に着ける物もそうですが、天皇の孫として品位を保って頂かなければならないのです。
そしてそうした品位を保ち、天皇の孫として相応しい暮らしをする為には、そんな額では到底やっていけないのですよ。
何しろ、宮様は、節約生活など当然一度たりともした事は無いのですからね。

仮に1億円としても、そこから50年生きるとしても、年間にすると200万円くらいになってしまう訳ですよ。
それでは平均年収の何分の1になってしまいますからね。

それにそうした方は、お立場的に、世間一般で大々的に儲けたりする事はしてはいけないという決まり、つまり禁忌事項があるのです。

何故かというと、まず、皇室から民間企業に利益誘導していると世間一般から思われかねないからです。
そうすると国民達が怒りますよね。

その上、その会社が大きな負債をしたまま、倒産騒ぎなどをおこしてしまっては、日本中で大騒ぎになって、天皇家にその恨みや批判の矛先が向く可能性もありますからね。

その代わりに、そうした怪しさはない色々な協会の名誉総裁等の仕事は回ってきますけどね。
まあそうは言っても、それらはアルバイト程度にはなりますが、そうした仕事で大儲けする事などは決して出来ませんからね。

皇室から降嫁されても、やはり一般人とは違い、色々とそうした制約がある訳ですよ。
そうした制約をキチンと守って、天皇家に間違っても批判の矛先が向く事の無い様にする為でもあるのです。

仮にもしそうした制約が無ければ、皇室から降嫁した方などには、詐欺師や詐欺まがいの者達が、その会社や団体の表向きの顔や代表にしようとしていくらでも寄って来て、行列が出来てしまいますよ。

何故なら、詐欺師や投資会社などが、皇室から降嫁した方を代表にすれば、皇室を信用して騙されてしまう人達がいくらでも出て来る為、あっという間に大金が集金出来てしまうのです。

そうなれば、天皇家を信じて大金や全財産を預けた国民達から、あっという間に天皇家に怒りの矛先が向く事になるのです。

でも、もし皇室から民間人に降嫁してお金が無くなれば、皇室の権威を利用しようと企むそうした詐欺師や詐欺まがいの者達の口車に乗り、そうした者達からの申し出を受けてしまうでしょう。
だからといって、皇室にいた方達は世間知らずな訳ですから、そうした詐欺師等からすれば、皇室にいた方達を騙す事など簡単なのですよ。
ですからご本人達は全く悪気が無いのに、そうした詐欺や犯罪に加担する事になってしまうのです。

といって、天皇家としても、
【降嫁した方は、一般国民なので天皇家とは関係無いので責任が無い。】
等と声明しても、大金や全財産をそうした詐欺事件で騙し取られた人達は、納得出来ないでしょう。
そうなれば、皇室絡みの巨額の詐欺事件に発展する訳ですよ。

或いは逆に、皇室に批判の矛先を向ける為に、わざとそうした詐欺事件を引き起こす者達も必ず出てくるでしょうね。

ですから、その様な怪しい者達とは関わらないという制約の代わりに、天皇家の孫としての品位を保つ為の金額は当然必要ですし、そうした事態を避ける為に、それなりの金額、現在では、10億円という持参金が出るのですよ。
それにそのくらいの額は、税金など使わなくても、天皇家の財産で賄っても全く支障が無いのです。

それから僕が実際によく知っている話では、かつて天皇陛下が千葉の〇〇に静養する為に途中、大地主の家に立ち寄られたのですが、その家の主から、そのご主の娘を夜伽に差し出された事があったのです。
かつてはそうして天皇陛下と関係を結ぶ事は終戦前までは、途轍もない名誉だったのですよ。

そして天皇陛下とは、ほんのちょっと立ち寄られたその間だけの間柄だったにも拘らず、そこの家のある場所というのは、とんでもない辺鄙な場所だったのですが、そこにそのお礼として、何と立派な鉄道を敷かれたのですよ。
そんなところにわざわざ鉄道を敷いたら、いったいどれ程の大金がかかった事でしょうか。

そしてその主の持っていた土地は、ものすごい値上がりした為に、その家の主は巨額の富を得たのですよ。
天皇陛下がほんのちょっとその家に立ち寄られただけでそれ程の礼をされたのですよ。
これは実話ですからね。
そしてこうした話は、一般の人達は知らなくても、終戦前では決して珍しい話では無いのです。

一般の人達は、天皇家の財産は全て国家の物であると思われていますけど、それでは天皇家や皇室の人達は皆、無一文という事になってしまいます。
その挙げ句、いくら皇室としての仕事をしても、全てがタダ働きという事になってしまうではありませんか。

ですが勿論、そんな事は有り得ない訳ですよ。
イギリスのエリザベス女王だってとてつもなく大金持ちですし、日本の天皇も、戦争が終わる前までは世界有数の大金持ちだったのです。
ですから天皇家の隠し財産は、実際にはいくらでも有るのです。

何しろ天皇家にある、お宝一つ売っても、もの凄い額になる訳ですから。
あなたも番組を見た事があるでしょうが、あの【開運 なんでも鑑定団】を見ていても、何十億もするお宝とか、沢山出てきたじゃないですか。
あんな物は天皇家には、どれ程あるか分からないくらいゴロゴロとありるのですからね。
10億円と言ったって、そうしたお宝の1品にもならない様な金額な訳です。
ですから、まさか宮様の降嫁時の持参金が1億いくらで、年間にすると200万円くらいなんて事は、一般人は信じているのでしょうが、終戦前までは、アジア一帯ほぼ全てが天皇家の財産であったのに、そんな馬鹿な事など有り得ないのですよ。
とは言え、それは勿論、天皇陛下の孫の代までであり、同じ皇室と言っても天皇陛下から数えて3世代目を越えている宮家では、そこまでの額は出ませんけどね。

ですが、あなたの場合は、お母さんがまず天皇陛下の【ご落胤】ですし、あなたは天皇陛下からの3世ですから。
そしてあなたは【あい】さんがその偉大な天皇陛下の奥様であった事や、あなたお母さんが【ご落胤】である事により、あなた方ご家族全員がこうして不幸な目に合わされた訳です。

ですから、内調【内閣情報調査室】の外事の部長は、あなた方家族の賠償金というよりも、昭和天皇の奥様である【あい】さんや【ご落胤】であるお母さんの事も含めて、その天皇陛下の孫として、本来ならば、受けるべきである10億円ををお渡しすると言ってました。
とにかく【天皇家では、3世までは天皇のお身内】という事に決まっているのです。
逆に言えば、4世以降は、ほぼ関係無いという事になるのです。

そして更に、あなたが今後生きていく為に、そうしたアメリカのFBI証人保護プログラムによる新しいIDの様な物が無ければ、常に日本を恨み続ける者達から命を狙われ続けるという、真摯な危機を抱いているのであれば、そうした物を作らざるを得ませんよね。
確かに、そうした状況ではとても安心して暮らしていく事が出来ませんからね。

実際に皇室から降嫁された方も、一般人になるとは言っても、【天皇陛下から3世までは天皇陛下のお身内】な訳ですから、必ず数名のSP【ボディガード】が付くのですよ。
これも一般の人達は全く知りませんけどね。

またあなたが天皇の孫として、この日本でこれからそれを享受して生きていくのでは無く、日本から出て、海外で【アメリカのFBI証人保護プログラムによる新しいIDの様な物】により全くの別人として生きていく事が、ご自身たっての希望であるのであれば、怪しい者達とは決して拘らず、前向きに人生をやり直したいというのであれば、その10億円の他に、あなたが海外でやりたい事をサポートしましょうという事になったのです。

但しその時に色々と書面で約束して頂く事と、もう一つ条件があります。
それは、あなたに天皇陛下と一度、実際に会って貰いたいのです。
ですが天皇陛下にお会いするには、お会いする場所を考えるなど色々と準備があるのですよ。』
と、言ったのだ。

そこで私は、
『 何故ですか?私はこれからこの日本を出て海外で暮らしていこうとしている訳ですから、一刻も早く全てを終わらせてこの国から脱出したいのですよ。
そんな事をしていてはまた時間がかかりそうですよね。
それが心配なのですよ。
時間を節約する為にも、私としては今後、天皇家と関わるつもりも無い訳ですから、お会いするまでも無いと思いますので、そうした事は省きたいのですが。
それに実際お会いしても何をお話したら良いのか分かりませんから。』
と言ったのだ。

するとK氏は、
『あなたがお話する事が無くても、天皇陛下は色々とあなたにお尋ねしたい事があるとの事です。
私も内容は分かりませんが、恐らく【あい】さんの事ではないでしょうか。
とにかくあちらがそう言っている以上、お会い出来る時を待つしか無いですよ。
天皇陛下には、この国の例え誰であろうが、逆らう事は、出来ないのですよ。
それに天皇陛下は、あなたの血が繋がった叔父であり、あなたのお母さんのご兄弟でもある訳です。
とにかく、あちらからの話では、あなたが天皇陛下と会われてから、このお金の件でもGOサインが出るとの事なのです。
こうした事を終わらせるという、けじめという意味でもあるのでしょう。
僕からも早くお会いして頂ける様に伝えておきますから。』
と、言ったのだ。

 

Epilogue Part 13 【内調】内閣情報調査室

Epilogue Part 13
【内調】内閣情報調査室

『 私にアイマスクやら、目隠しをするですって? いったいどういう事ですか、それは。』
それではまるで、映画で出てくるマフィアのボスに会いに行く時に目隠しされて車に乗せられて連れて行かれるシーンの様ではないか。
ミッション・インポッシブルではその様なシーンを見た事があるのだが。
だが、それを聞いて私は、自分の身に起きたある出来事を思い出したのだ。

それは、Epilogue Part3で述べた、

【いつも追試で一緒だった、私と同じテキストのみただ一冊を勉強していたあの早稲田大学理工学部の名誉教授の娘のOも受かったかも知れないなあ。】 と思っていたら、何とやはり案の定、あのOも私と同じ学部の同じ学科に受かっていた

あのOから、大学1年の時の大晦日に連絡があったのだ。そして、
『大晦日だから、ニューイヤーズ・イブをみんなで一緒に祝おうよ。』
というのだ。
そこにはOの友人達も数人集まるという。

Oと私は、中学高校時代に同じクラスになった事はあったのだが、別のクラスになってからもいつも追試で一緒だった事や、Oのクラスに私と仲の良い友人がいた事もあり、Oからはよく話しかけられていたのだ。

そしてその近年では、私は私の家庭教師から、Oは早稲田大学理工学部の教授であるOの父親からそれぞれに、【これさえマスターすれば絶対に大学受験に受かる】と言われていた、その同じテキストを使っていた事が判明したのだが、そのテキストを使用していたのは学校中で私とOただ2人だけだったのだ。
それ以来、Oの方から
『 私達は同じテキスト繋がりだから、何か運命を感じるから。』
などと私に言って、やたらと私に声をかけてくる様になったのだ。
実際にいつも追試で一緒だった私達2人が、学年で6分の1くらいしか系列の大学に進学しないにも拘らず、同じ学部の同じ学科に入学したという事もあるだろう。
何しろ英語の入試問題が、私達がそれぞれ【これさえマスターすれば絶対に大学受験に受かる】と言われていた、そのテキストの中から全て出題されていたのだから。

それに、私が高校まで仲の良かった悪友達は系列の大学には誰も入学せず、学内には女友達が居なくなってしまった為、仕方無く学校内ではOやその友人達と話したり、たまに一緒に外食したりしていたのだ。

私は【大晦日は他で遊ぶ予定だから。】と断ったのだが、【どうしても一緒にニューイヤーズ・イブパーティに来て欲しい。】と、そのOからしつこく説得されたのだ。
あんまりしつこく誘ってくるので渋々、集合場所のバーに行く事になったのだ。

そこでは、Oの他にも、同じ高校から系列の短大に入学した者や、外部から短大に入学した者など合わせて4人くらいいたのだ。
すると皆、何やら悪巧みをしている様なニヤニヤとした表情を浮かべて、今日私を呼んだのは実は、ある理由があるというのだ。
その理由というのが、そのOとOの友人達が私にサプライズさせて遊ぼうという、【ドッキリ企画】を仕掛けているのだという。

【ドッキリ企画】とは何かを、知らない方の為に一応ここで説明するが、

ドッキリとはバラエティ番組の表現手法のひとつ。番組進行を知らない、または虚偽の進行だけ知らされている出演者をだましたりイタズラを仕掛けたりして、出演者の反応を楽しむという手法。
語源は「ドッキリする」という心臓の鼓動が高まるほど驚く様子を表す言葉である。最後にネタばらしを行うが、ネタばらしは仕掛け人と呼ばれる進行役が番組名や「ドッキリ」と書かれたプラカードを持って登場する方式が多い。といったものだ。
私は【何だ、そんな事か。私を呼び出して、からかって笑い者にしようとしただけではないか。そんな事だろうとは思っていたが。】
と思った。
そして私が、
『それで、結局何?焦らさないで、早く驚かしてよ。』
と言うと、皆一様に、
『 絶対に教えられないよ。それは、後のお楽しみだよ。だって言っちゃったらつまらないじゃない。ねー、みんな。』
などと言って、その【ドッキリ企画】の内容を、時間が経っても誰も全く白状しようとしないのだ。

そうして皆、ゲームなどをしながら大量に酒を飲んでいて明け方になり、私もすっかり飲まされてしまい酷く眠くなってしまったのだ。

私は元旦に別の予定が入っていた事もあり、
『なんか、驚かせる内容も教えてくれないし、眠いから悪いけど先に帰るね。』
と言ったのだ。すると皆が驚いて、
『 絶対に帰っちゃダメだよ。これからが私達が一生懸命考えたサプライズがあるのに。
だってその為に呼んだんだから、とにかく主役は帰っちゃダメだよ。』
などと言うのだ。
だが学校の女友達が考えるサプライズやドッキリ企画など、禄な事が無いに決まっているではないか。
だいいち、そうしたジョークで仕掛ける側ならまだしも、私が仕掛けられたり引っ掛かっる役なんて真っ平である。
それでは正月早々、ただからかわれて馬鹿にされるだけではないか。
『 やっぱり私、帰るよ。眠さが限界だから。』
と私が言うと、皆、
『 ねえ、頼むから、もう少しだけ待ってよ。
絶対に後悔はさせないし、からかったり馬鹿にするのでは無いから、お願い。』
などと言い出したのだ。
そこで私は、
『 何で待たなければいけないの?待つ意味が分からない。だったら今すぐやってよ、何か知らないけど。』
と言うと皆が、
『とにかく太陽が登って外が明るくなるまで待って。こういう事は、深夜じゃなくて明るくなってからの方がいいんだよ。もうすぐ外が明るくなるから。』
などと言い出したのだ。

それで他の者達が、
『ねえ、もうそろそろいいんじゃない。外も明るくなってきたし。実は、あんたをどうしても太陽が登って明るくなってから連れて行きたい所があったの。』
と言ったのだ。
そこで私は、
『でももういいよ。やっぱり私は眠くて限界だから帰るね。』
と言ったのだ。
その時私は、本当に何故か酷い睡魔に襲われ、眠さの限界を過ぎていたのだ。

するとOが、
『眠くても大丈夫だよ。だって元々、あんたに目隠しをしてから、そのまま私達があんたを連れていこうとしてたんだから。だから言ったでしょう、サプライズだって。』
と言うと皆、
『そうだよ。皆、あんたの為に、一生懸命計画してくれたんだよ。あんたを驚かせようって。後で私達に感謝するから。じゃあとにかくあんたは寝てていいよ。というか、私達が、あんたに目隠しをするから、とにかく絶対に目を開けちゃダメ。みんなで腕を引っ張って連れて行くから大丈夫。』
『そうだよ。寝てていいよ。私達がみんなで引っ張っていくから。』
などと言われ、私は、皆から目隠しをされた上に更にその上から手で目の上を押さえられて、皆に両腕を引かれて両手共に別々の者達に繋がれたまま歩き出したのだ。
『ここ舗装されて無いから気をつけて。あと、目は開けちゃダメだよ。』
などと言われ、かなり長い砂利道らしき所を歩き出したのだ。
それにしてもずいぶん長い砂利道だ。
私は、ハイヒールの靴を履いている上に、目隠しをされている為、何も見えないので砂利道だと余計に歩き辛いのだ。

皆、『 もうすぐ、もうすぐ。後ちょっとで着くから。』
などと言うのだ。

そして 誰かが『着いたよ。』
と言うやいなや、私はいきなり目隠しを取られ
『ハッピーニューイヤー!』
と友人達は皆で一斉に叫びながら、
『パン、パン、パン、パン、』
とクラッカーを鳴らしたのだ。

私は『えーっ!何いったい?』とその爆音にビックリした。
見ると、そこは何と明治神宮のお参りする境内
の拝殿の前では無いか。

そしてご丁寧にも、皆で『ドッキリ大成功!』と書かれた長い棒が付いた大きなプラカードまでわざわざ作って持っていたのだ。
そしてみんなで大声で
『イエーイ、ドッキリ大成功だね。』
と言ったのだ。

私は驚くと同時に、【私を驚かせる為に、こんな参拝者数日本一の神社の神様の拝殿でクラッカーを鳴らすなど、何という常識外れで恥ずかしい事をするのだろう。】と本当に唖然としてしまったのだ。
明治神宮とは、昭和天皇の2世代前の天皇である、明治天皇を祭神とする神社なのだ。
そして初詣で【年明け3日間(三が日)】で、例年300万人以上が参拝するという、日本一の参拝者数を誇る神社なのである。

だが、Oを始めとしたその女友達らは、
『あんたの為に、みんなで一生懸命準備したんだよ。だってあんた明治神宮に初詣でに行った事が無かったんでしょう。だからあんたを明治神宮にどうしても連れて来てあげたかったんだ。私達に感謝してよね。』
などと言って
【正月早々、良い事をしたね。大成功だったね。】などと言い合い、満足し、皆で感動して喜び合うばかりか、私の為に頑張ったなどと言われたのである。
それにしても、O達は、明治神宮の境内の拝殿の前で、団体で初詣ででクラッカーを鳴らすなど前代未聞であり、その後にも先にも彼女達の他にそんな事を仕出かす者達などは出て来ないであろう。
下手したらテロリストと間違われかねない行為ではないだろうか。
よく参拝する周囲の人達や警備員や神社の方々の誰からも注意をされなかったというものだ。

私は、
『こんな日本一の参拝者数の神社の境内の拝殿の前でクラッカー鳴らして騒いだら怒られるよ。』
というと、
彼女達は皆
『大丈夫だよ。怒られるどころか間違い無く、神様も絶対に大喜びしているから。』
と言うのだ。
そしてまた、
『そうだよ、皆でハッピーニューイヤーを盛大に祝っているのに怒られる訳が無いじゃない。だって皆で一生懸命準備して、わざわざあんたを明治神宮の神様の前まで連れて来たんだよ。私達だって良い事をする為に本当に大変だったんだから。』
『そうだよ。このプラカードだって一生懸命作ったんだからね。』
などと言い合ったのだ。

こんな事を【私の為に良い事をした。】と喜び合い大騒ぎするなど、皆一体、全く何を考えているのだろうか。と、そんな事があったのだ。
アイマスクというか、目隠しをされるなどと言う話を聞いたのはそれ以来だったのだ。
そして私はそれを思い出したのだ。


そして数週間後に、今度は私一人で日野市の百草園という場所の待ち合わせ場所に向かう事になったのだ。
だが、私の家からかなり遠く、電車でもどれくらいの時間がかかるかも分からず、更に、京王線の駅の名前でもある為、私は、駅の目の前に百草園という植物園があると勝手に勘違いをしていたのだ。
だが実際には百草園のある場所は、百草園という名の付いた駅からはかなり遠く、物凄く急な超激坂として有名な場所であったのだ。
それはまるで山を登っている程のキツイ坂道であったのだ。
私はそんな事情を全く知らず、また高いピンヒールの靴を履いていたので、百草園にたどり着くまでが余計に大変であったのだ。
そんな事もあり、私は何と10分位遅刻をしてしまったのだ。

すると、またしてもそれらしき黒塗りの車が百草園の入口に来たのだが、そのまま行ってしまったのだ。
それで私がK氏に電話をすると、K氏が、
『あちらの方とお話しましたが、天皇陛下との待ち合わせにおいて、遅刻は絶対に許されないとの事で、今日はもう天皇陛下はあなたとはお会い出来ないとの事でした。
あなたは天皇陛下との待ち合わせで遅刻をするだなんて、いったい何を考えているんですか?
遠いだとか山みたいな急激坂だとかは関係有りませんよ。
待ち合わせ時間よりだいぶ早く着く様にすれば良いだけなのですから。
とにかく、まあまた別の機会を作って頂くしかありませんね。』
と言われたのだ。

私も確かに遅刻した事は悪いが、言い訳ではあるが、待ち合わせ場所が、こうしたまるで山登りの様な激坂道とは全く知らなかったし、駅の名前までついていながらこんなに駅から遠いとは思わなかったのだ。
それに私は、こうした途轍もない辺鄙な場所で他人と一度も待ち合わせ等した事が無かったのだ。
その頃、私の携帯電話は通話機能のみであり、スマートフォンの様に、簡単にグーグルマップで所要時間が分かる訳ではないのだ。

実際その前にも、【須崎の御用邸天皇陛下が静養されるのでそこに来てくれ。】と、約束の2週間くらい前に言われていたのにも拘らず、大型の台風により結局、私は当日にわざわざ東京駅まで出向きながら新幹線乗り場の手前で、
『今回は台風で中止なった。』
と、連絡が来た事等もあったのだ。

その後、なかなか次の約束が決まらず、私はその頃、現在のボーイフレンドと付き合い出したのだ。
その頃彼は、夜のクラブで働いていたのだが、しばらく仕事をしていなかったのだ。

だが、ちょうどその頃に、以前彼が勤めていたクラブの経営者から連絡があり、
【今度新しくクラブを作るからそこで働いてくれ。だが、その店をオープンさせるまでしばらく準備に時間がかかるので、その間、系列の金融会社でしばらく働いてくれ。】
と言われ、
【新しいクラブをオープンさせたらそちらに移動するのでその間だけ。】
という約束でその金融会社で働き始めたのだ。

K氏によると、その事が、天皇家の内々の会議で大きな問題となったというのだ。
だがまだほんの数日前にその店のオーナーから連絡があったばかりだったのだ。
それでK氏から、
【私がそうした怪しい金融会社に勤める男と別れないのであれば、天皇陛下と会う事は難しい。という事になったので、その男とは別れてくれ。】
などと私に伝えられたのだ。

それで私はK氏に、
『 いったいどういう事ですか?天皇陛下とは単に少しだけお会いするという事であり、その後は、私は皇族方とは全く無関係になるのですし、海外に移住する訳じゃないですか。
それならば、私が彼と付き合っていても別に関係ないでよね。
それにその金融会社には、クラブがオープンするまでのわずかな間だけ働くという事になっているだけですよ。
しかもずっと音沙汰が無かった、以前彼が働いていたクラブのオーナーが、数日前に彼に急に連絡をして来て、
『新しい店をオープンさせるんだけど、人が足りなくて困っているから、すぐに出て来てくれ。』
等と、ちょうど彼に言って来たばかりですよ。それですぐにと言われたので、まだ働き始めたところですよ。
彼もそんな仕事は、海外に移住する事が決まれば勿論すぐに辞めますよ。
それにお金を頂いたら私も、もう日本から出て行くのですから関係ないじゃないですか。』
と言ったのだ。

するとK氏は、
天皇陛下は、どうやらその後も親戚付き合いをするおつもりではないでしょうか。そうなると、そうした怪しい金融会社の者とは一切関われないのですよ。
ですからあなたに、その男とは別れて貰わければ会えない。と言われている様ですね。』
などと言われたのだ。

だが、祖母の妹だと思っていた【あい】さんが、実は母の実の母親であり、母が昭和天皇と【あい】さんの【ご落胤】であったという真実の為に、【あい】さんや母や私は、公安関係者によって大勢の在日組織や反社会的勢力の者達を使い、私のやる事なす事全てに渡り邪魔をされ嫌がらせをされ続け、そして全ての友人達と引き離されてきたのだ。
これ程、【もう、こんな国には到底いられない。】という程酷い目にあい、常に危険にさらされているのに、その挙げ句に、いくら天皇陛下とは言え孤独な私に、やっと出来た信頼出来る友人とまで引き離す必要は無いではないか。

私はそもそも、もうこんな国から一刻も早く出て行きたいと思っているのであるし、
勿論、天皇家と親戚付き合いをする気なども無かったのだ。
天皇どころか、私は、そもそもこれまでも親戚付き合いなどしていないのだ。

とにかく、お金さえ貰えば、とにかくこんな国とは一刻も早く縁を切りたいというただそれだけだ。
それで私はK氏に、『もう私は只々早急に話を終わらせてこの国から出たいんですよ。
ですから私にも、この日本に友人の1人くらいいてもよいではありませんか。
どうせその友人も私と一緒にこの国から出るのですから。
それに私は、自分の立場が変わったからといって、私の事を大事にしてくれた友人との関係を切るだなんて、そんな事は出来ませんよ。
それでは、ずっと私の友人達が自身を保守する為に私がやられてきた事と同じ事です。
私自身がずっとそうして友人達から裏切られ続けて来たので、自分だけは決して私を大事にしてくれた友人を裏切らないと心に決めているんですよ。
それに私は今まで色んな大変社会的地位の高い知人達から、色々な解決策を持ち掛けられては只々話を引っ張られて、挙げ句の果には裏切られるという事を延々と繰り返されているのです。
ですから、今回のお話も、いくら内調【内閣情報調査室】からの話であろうが、天皇陛下からのお話だとしても、色々な方々がその話に入って来ているのでしょうから、そうした者達がまたしても私の邪魔をしてくるのではないかという不安は消えないのです。
それでもしそのお話がまた私を失望させる為に仕組まれた話だったとしたならば、それでそのボーイフレンドとまで別れてしまったら、また私がバカを見るだけじゃないですか。
私は、これ程長年に渡ってずっと国家権力から嫌がらせをされてきた訳ですよ。
それなのに、天皇陛下とただほんの少しだけお会いする為にボーイフレンドと何も別れる必要は無いじゃないですか。
私が、今までそうした大掛かりな嫌がらせをされていないのであれば、私もそうした話を聞く必要性があるかも知れませんけれども。
何しろ3世代にという長い年月に渡って、国家権力によるこうした嫌がらせをされ続けてきた訳ですからね。
しかも、解決に向けた前向きな話し合いをする事になっていながら、国家権力による、そうした在日組織や反社会的勢力を使った私達に対する嫌がらせは、無くなる気配すら無く、未だに続いているところも私を疑心暗鬼にさせるのですよ。
常識的に考えて、解決に向けた前向きな話し合いをするのであれば、一体何故、私に対するそうした国家権力の横暴を許しているのかと思わざるを得ませんよ。
それに空きあらば私と彼ら嫌がらせ部隊を繋がらせようとしているとしか思えませんしね。
私はあの様な者達では全く話が通じませんし、今日まで私がまともに話が出来る人ってK氏以外はいなかったというのに。
一体何故、知能指数が低い者達ばかりを私に近づけ様とするのかも意味不明ですよ。
こうした話というのはそもそも、【目から鼻へ抜ける】或いは、【1を聞いて10を知る】くらいに、物事の一部を聞いただけで全部を理解出来る程の賢明で察しの良い人物でなければお話にならないでしょうが。
それなのに、10を聞いても1も分からない者達ばかりを延々と私に近づけ様としている訳ですからね。
この国の諜報機関は、世界最低レベルなのはまず間違い無いでしょうね。いやはや、何しろ、国家の諜報機関が在日組織や反社会的勢力と同レベルなのですからね。全く辟易しますよ。
ですから、今の段階ではボーイフレンドを切る事は考えていません。
とにかく、天皇陛下に私にお金と新しいIDを渡して一刻も早くこの国から脱出させて欲しいとお伝えして下さいよ。』
と言ったのだ。。

するとK氏は、
『 内調【内閣情報調査室】の外事の部長から宮内庁の是枝という者を紹介されましたからそちらや、天皇陛下学習院時代のご学友の橋本明さんや鎌田さんの方面とも今、話を勧めていますからそれ次第ですね。』
と言ったのだ。
そしてその後、K氏が、内調【内閣情報調査室】の外事の部長から紹介された宮内庁の是枝からの口利きにより、今度は乃木坂駅の近くの小さな公園でまた私をピックアップする車を寄越すというのだ。
そしてまたしても、そこでアイマスクをしてから、天皇陛下とお会い出来る場所に私を連れて行くというのだ。
そして今度は完全にすっぽかされたのだ。
【すっぽかすくらいならば、待ち合わせなどしなければいいのに。】
と、私は心から思った。
【だから天皇と待ち合わせなどしたく無かったのだ。私が考えていた通り、公安関係の責任者との話し合いで十分ではないか。こうしてまたグタグタすると思ったわ。】
と、私はほとほと嫌になった。
それでK氏は『然しながら、けじめはけじめとしてつけなければなりませんよ。
天皇陛下と一度取り敢えずお会いしておけば、あなたとしてもけじめがついて、新たにやり直せるでしょうし、きちんと契約を履行させる為にはやはり、天皇陛下とお会いして約束される事が一番信用が出来ますからね。
だが、宮内庁の是枝はもう信用出来ませんね。全く内調【内閣情報調査室】なの外事の部長は、んていい加減な者を紹介するんだろう。』
などと言って、今度はK氏は、天皇陛下のご学友の橋本明氏にお会いして相談する事となったのだ。

 

 

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Epilogue Part 12 【内調】内閣情報調査室

Epilogue Part 12
【内調】内閣情報調査室

すると、K氏は、
『 まず、今すぐに新しいIDが必要なのであれば、総務省の人工統計局の知人に僕が頼めば、失踪宣告がされている者の情報から戸籍を掘り起こして簡単な者を作る事は出来ますけどね。これは公安関係者もよく使う方法なのですが。』と言ったのだ。

そこで私はK氏に
『それはいったいどういう事ですか?』
と尋ねると、K氏は、
総務省の人工統計局が失踪宣告の情報を管理しているのですが、ある者が行方不明などになり、所在や生死が不明のまま一定の期間、普通は7年の失踪期間を過ぎると、法律上では死亡したものとみなされるのです。
そしてそれが大人の場合であれば、7年の失踪期間を過ぎても、単に借金や不倫などの理由により夜逃げしていたというだけで、後々見つかる場合はよくあるのです。
しかし、15才未満の子供の場合は、よほどの不良でも無い限り、7年の失踪期間を過ぎた場合、ほぼそうした子供達が生きて戻る事は無いのですよ。
そして、そうして行方不明などになり失踪
している子供は、一般には知られていないだけで、実は日本にもけっこういるのです。

然しながら、そうした子供の親の中には、失踪後7年以上が経過しているにも拘らず、役所や周囲の意見も聞かずに、【失踪した子供が生きていていつか戻るかも知れない。】からと言って、頑なに死亡届けを出さない親もけっこういるのです。
そうした家庭の、15才未満で失踪してから7年以上が経過している子供の戸籍を、IDを作る為の掘り起こしの素材として使うのですよ。
こうして失踪してから7年以上経っているにも拘らず、親や親族から死亡届けが出されていない者の戸籍を総務省の人工統計局から取り寄せて、その戸籍を公安等の諜報員のIDとして使うという方法はよくある事なのです。
これを【戸籍の掘り起こし】というのですがね。
まあ、そうした7年の失踪期間を過ぎていて尚かつ、死亡届が出ていない戸籍を、また更に全く別の地域に転居させなければならないのですがね。

但し、一般の人がそんな物を掘り起こそうとしても、親族等に役所から連絡される可能性がありますが、僕らの場合ですと、こっそりとそうした戸籍を掘り起こして全く別の地域に住民票を転居出来るのですよ。
地方の役所の中にも公安の協力者は大勢入り込んでいますからね。

そうして転居させて戸籍や住民票を転居させてしまえば、もうそのままその掘り起こした戸籍を使えますからね。
このやり方の方が、戸籍を新しく作るよりも、手っ取り早いのですよ。
また、そうした失踪者の中には身寄りの無い者もいますしね。
総務省の人工統計局の者であれば、こうした【戸籍の掘り起こし】にピタリと当てはまる素材はすぐに見極めてピックアップ出来ますからね。ですから、この方法ならば完璧なのですよ。』
と言ったのだ。

だが私は、
『 そうした失踪者というのは恐らく死んいる人という事ですよね。
いくらほぼ死んでいるに違い無いからと言っても、まず、亡くなっている人の物を使うという事何自体が、何だか気持ちが悪いというか、気分が良い物では無いですよね。
それを一時的に使うという目的なのであれば、【それでもいいかな。】とは思いますが、どうせならば、やはり真新しい、アメリカのFBIの証人保護プログラムの様なオーダーメイドでなければ完璧とは言えないと思いますけど。
それに、それをずっと使っててその失踪者の親族等が後々現れたら私も対処に困りますし。』
と言ったのだ。
だが、K氏は、『まあ取り敢えず、それで様子を見てみてみなさいよ。』
と言って、総務省の人工統計局からそうした15才未満で失踪してから7年以上が経過している失踪者の戸籍を、取り敢えず3件をピックアップして、そこから一応その中から1つピックアップして戸籍謄本を見本として作ってくれたのである。
それを見て私は、【何これ、これではまるっきり本物ではないか。戸籍謄本に、ちゃんと市町村のマークや透かしも入っているではないか。】
と、驚いたのだ。

それからK氏は、
『 内調【内閣情報調査室】の部長と協議した結果、通常、天皇陛下の【ご落胤】であれば、しきたりとしてそれ相応の額が降嫁時に出るとの事です。

例えば紀宮様には、実際には10億円の持参金が降嫁時に渡されたのです。

勿論、一般には皇室からの降嫁時の持参金は、1億数千万と言われていますが、やはり、天皇の孫として恥ずかしく無い暮らしぶり、身に着ける物もそうですが、天皇の孫として品位を保って頂かなければならないのです。
そしてそうした品位を保ち、天皇の孫として相応しい暮らしをする為には、そんな額では到底やっていけないのですよ。
何しろ、宮様は、節約生活など当然一度たりともした事は無いのですからね。

仮に1億円としても、そこから50年生きるとしても、年間にすると200万円くらいになってしまう訳ですよ。
それでは民間の平均年収の何分の1になってしまいますからね。

それにそうした方は、お立場的に、世間一般で大々的に儲けたりする事はしてはいけないという決まり、つまり禁忌事項があるのです。

何故かというと、まず、皇室から民間企業に利益誘導していると世間一般から思われかねないからです。
そうすると国民達が怒りますよね。

その上、その会社が大きな負債をしたまま、倒産騒ぎなどをおこしてしまっては、日本中で大騒ぎになって、天皇家にその恨みや批判の矛先が向く可能性もありますからね。

その代わりに、そうした怪しさはない色々な協会の名誉総裁等の仕事は回ってきますけどね。
まあそうは言っても、それらはアルバイト程度にはなりますが、そうした仕事で大儲けする事などは決して出来ませんからね。

皇室から降嫁されても、やはり一般人とは違い、色々とそうした制約がある訳ですよ。
そうした制約をキチンと守って、天皇家に間違っても批判の矛先が向く事の無い様にする為でもあるのです。

仮にもしそうした制約が無ければ、皇室から降嫁した方などには、詐欺師や詐欺まがいの者達が、そうした者達の会社や団体の表向きの顔や代表にしようとしていくらでも寄って来て、それこそ行列が出来てしまいますよ。

何故なら、詐欺師や投資会社などが、皇室から降嫁した方を代表にすれば、皇室を信用して騙されてしまう人達がいくらでも出て来る為、あっという間に大金が集金出来てしまうのです。

そうなれば、天皇家を信じて大金や全財産を預けた国民達から、あっという間に天皇家に怒りの矛先が向く事になるのです。

でも、もし皇室から民間人に降嫁してお金が無くなれば、皇室の権威を利用しようと企むそうした詐欺師や詐欺まがいの者達の口車に乗り、そうした者達からの申し出を受けてしまうでしょう。
だからといって、皇室にいた方達は世間知らずな訳ですから、そうした詐欺師等からすれば、皇室にいた方達を騙す事など簡単なのですよ。
ですからご本人達は全く悪気が無くても、そうした詐欺や犯罪に加担する事になってしまうのです。

といって、天皇家としても、
【降嫁した方は、民間人なので天皇家とは関係無いので責任が無い。】
等と声明しても、そうした皇室から降嫁された方が代表や表向きの顔になっている詐欺企業から大金や全財産を騙し取られた人達からしてみれば、皇室の方が代表や表向きの顔だから信用してしまったのだとして、いくら【現在は民間人だから。】と言ったところで納得出来ないでしょう。
そうなれば、皇室絡みの巨額の詐欺事件に発展する訳ですよ。

或いは逆に、皇室に批判の矛先を向ける為に、わざとそうした詐欺事件を引き起こす者達も必ず出てくるでしょうね。

ですから、その様な怪しい者達とは関わらないという制約の代わりに、天皇家の孫としての品位を保つ為の金額は当然必要ですし、そうした事態を避ける為に、それなりの金額、現在では、10億円という持参金が出るのです。
それにそのくらいの額は、税金など使わなくても、天皇家の財産で賄っても全く支障が無いのです。

それから僕が実際によく知っている話では、かつて天皇陛下が千葉の〇〇に静養する為に途中、大地主の家に立ち寄られたのですが、その家の主から、その家の主の娘を夜伽に差し出された事があったのです。
かつて日本では、そうして天皇陛下と関係を結ぶ事は終戦前までは、途轍もない名誉だったのですよ。

そして天皇陛下とは、ほんのちょっと立ち寄られたその間だけの間柄だったにも拘らず、そこの家のある場所というのは、とんでもない辺鄙な場所だったのですが、そこにそのお礼として、何と立派な鉄道を敷かれたのですよ。
そんなところにわざわざ鉄道を敷いたら、いったいどれ程の大金がかかった事でしょう。

そしてその主の持っていた土地は、自分の土地までずっと鉄道が敷かれたおかげで、ものすごく土地が値上がりした為に、その家の主は巨額の富を得たのですよ。
天皇陛下がほんのちょっとその家に立ち寄られただけでそれ程の礼をされたのです。
これは実話ですからね。
そしてこうした話は、一般の人達は知らない事ですが、終戦前では決して珍しい話では無いのです。

また、一般の人達は、天皇家の財産は全て国家の物であると思われていますけど、それでは天皇家や皇室の人達は皆、無一文という事になってしまいます。
その挙げ句、いくら皇室としての仕事をしても、全てがタダ働きという事になってしまうではありませんか。

ですが勿論、そんな事は有り得ない訳ですよ。
イギリスのエリザベス女王だってとてつもなく大金持ちですし、日本の天皇も、戦争が終わる前までは世界有数の大金持ちだったのです。
ですから天皇家の隠し財産は、実際にはいくらでも有るのです。

何しろ天皇家にある、お宝一つ売っても、もの凄い額になる訳ですから。
あなたも番組を見た事があるでしょうが、あの【開運 なんでも鑑定団】を見ていても、何十億もするお宝とか、沢山出てきたじゃないですか。
あんな物は天皇家には、どれ程あるか分からないくらいゴロゴロとあるのですからね。
10億円と言ったって、そうしたお宝の1品にもならない様な金額な訳です。
ですから、まさか宮様の降嫁時の持参金が1億いくらで、年間にすると200万円くらいなんて事は、一般人は信じているのでしょうが、終戦前までは、アジア一帯ほぼ全てが天皇家の財産であったのに、そんな馬鹿な事など有り得ないのですよ。
とは言え、それは勿論、天皇陛下の孫の代までであり、同じ皇室と言っても天皇陛下から数えて3世代目を越えている宮家では、そこまでの額は出ませんけどね。

ですが、あなたの場合は、お母さんがまず天皇陛下の【ご落胤】ですし、あなたは天皇陛下からの3世ですから。
そしてあなたは【あい】さんがその偉大な天皇陛下の奥様であった事や、あなたお母さんが【ご落胤】である事により、あなた方ご家族全員がこうして不幸な目に合わされた訳です。

ですから、内調【内閣情報調査室】の外事の部長は、あなた方家族の賠償金というよりも、昭和天皇の奥様である【あい】さんや【ご落胤】であるお母さんの事も含めて、本来ならば受けるべきである10億円を【あい】さんやあなたのお母さんの代表として、その天皇陛下の孫であるあなたにお渡しすると言ってました。

とにかく【天皇家では、3世までは天皇のお身内】という事に決まっているのです。
逆に言えば、4世以降、つまりあなたの次の代以降は、ほぼ関係無いという事になるのです。

そして更に、あなたが今後生きていく為に、そうしたアメリカのFBI証人保護プログラムによる新しいIDの様な物が無ければ、常に日本を恨み続ける者達から命を狙われ続けるという、真摯な危機を抱いているのであれば、そうした物を作らざるを得ませんよね。
確かに、そうした状況ではとても安心して暮らしていく事が出来ませんからね。

実際に皇室から降嫁された方も、一般人になるとは言っても、【天皇陛下から3世までは天皇陛下のお身内】な訳ですから、必ず数名のSP【ボディガード】が付くのですよ。
これも一般の人達は全く知りませんけどね。

またあなたが天皇の孫として、この日本でこれからそれを享受して生きていくのでは無く、日本から出て、海外で【アメリカのFBI証人保護プログラムによる新しいIDの様な物】により全くの別人として生きていく事が、ご自身たっての希望であるのであれば、怪しい者達とは決して拘らず、前向きに人生をやり直したいというのであれば、その10億円の他に、あなたが海外でやりたい事をサポートしましょうという事になったのです。

但しその時に色々と書面で約束して頂く事と、もう一つ条件があるそうです。
それは、あなたに天皇陛下と一度、実際に会って貰いたいのです。
ですが天皇陛下にお会いするには、お会いする場所を考えるなど色々と準備があるのですけどね。』
と、言ったのだ。

そこで私は、
『 何故ですか?私はこれからこの日本を出て海外で暮らしていこうとしている訳ですから、一刻も早く全てを終わらせてこの国から脱出したいのですよ。
そんな事をしていてはまた時間がかかりそうですよね。
それが心配なのですよ。
時間を節約する為にも、私としては今後、天皇家と関わるつもりも無い訳ですから、お会いするまでも無いと思いますので、そうした事は省きたいのですが。
それに実際お会いしても何をお話したら良いのか分かりませんから。』
と言ったのだ。

するとK氏は、
『あなたがお話する事が無くても、天皇陛下は色々とあなたにお尋ねしたい事があるとの事です。
私も内容までは分かりませんが、恐らくは【あい】さんの事ではないでしょうか。
何しろ、天皇陛下とは、陛下ご自身からご自身のお気持ち等を直接、側近の者達に言う事等はほとんど有り得ないのです。

ですから天皇陛下の側近の者達というのは、本来ならば、天皇陛下の心中を推察し慮り、或いは、暗黙の指示を察して事情や状況を考慮し、陛下の本旨を汲み取り、忖度して行動しなければならないのです。

然しながら、とにかく天皇陛下が直々にそう仰っている以上、もう、後は我々は、陛下にお会い出来る時を待つしか無いのですよ。
天皇陛下には、この国の例え誰であろうが、逆らう事は、出来ないのです。
それに天皇陛下は、あなたの血が繋がった叔父であり、あなたのお母さんのご兄弟でもある訳です。
とにかく、あちらからの話では、あなたが天皇陛下と会われてから、このお金の件でもGOサインが出るとの事なのです。
こうした事を終わらせるという、けじめという意味でもあるのでしょう。
僕からも早くお会いして頂ける様に伝えておきますから。』
と、言ったのだ。

その後K氏から連絡があり、
『八王子の高尾にある天皇陛下の御陵に、天皇陛下が参拝されるので、その時に天皇陛下がご休息される場所がその御陵にあるのですが、そこであなたにお会いしたいとの事です。』
と言われたのだ。

それで、私はK氏と中央線の高尾駅で待ち合わせをして、御陵まで一緒に歩いたのだ。
そして待ち合わせ場所にたどり着くと、一台の黒塗りの立派な車が近づいて来たのだ。
だが、その車はそこを一周してそのまま行ってしまったのだ。

それでK氏は、慌てて内調【内閣情報調査室】の外事の部長に電話をしたのだ。

すると、『彼女のスカート丈が短か過ぎた為に今回は延期になった。』
と、言われたというのだ。
それで私は、
『そんなの只の言い掛かりじゃないですか。
ミニスカートを履いて来た訳では無いですし、これでも私の服の中では保守的な方ですよ。
スカート丈だって、膝はちゃんと隠れてますし。』
と言ったのだ。

するとK氏は、
『でもあちらがそう言ってるんですからしょうがないじゃないですか。
然しながら、あちらもすっぽかしたりせずに、ちゃんと待ち合わせ場所に車を寄越した訳ですから。
本来は、あの車に乗った時にあなたはアイマスクを付けられる、つまり目隠しをされる事になっていて、天皇陛下の前でその目隠しが外される事になっていたのです。
ですが、今度は、天皇陛下が日野市の百草園という植物園に植物を観察しに来られる時に、また百草園の中にも天皇陛下がご休息を取る場所がありますので、そこの入口でまた黒塗りの車を待つ事になりましたから。』
と言われたのである。

 

 

Epilogue Part11 【内調】内閣情報調査室

Epilogue Part11
【内調】内閣情報調査室

この前に述べた様に、K氏は【内調】内閣情報調査室の外事の部長と私の件で、上野の国立美術館で会った時に、私に対してどれくらいの【代償】や【賠償】、という言葉では無かったが、どの程度の条件を提示出来るのかについて話し合い、私から出す条件やあちら側の条件についてその後も何度か協議を重ねたのである。

K氏は、
『 まあしかしそれにしても、昭和天皇が生きていらっしゃった時とその後の平成では余りにもあなたに対する待遇がガラリと変わってしまってますね。
これではいくら何でも、はっきりと線引きされ過ぎてますよね。
さすがに昭和天皇がお亡くなりになられるまでは、昭和天皇を敬意を持つ者達から何とかあなたが守られていたのでしょうが、平成になった途端にそれが無くなった、という事でしょう。

でもその昭和天皇が亡くなられる以前から、せっかく【あい】さんやあなたのお母さんにいくつも豪邸をあげているのに、それらの全てを騙し取られたりしていた事は、昭和天皇は恐らく全くご存知無かったのでしょうし、昭和天皇は取り巻きの者達がちゃんとやってくれていると疑わず、昭和天皇も彼らから裏切られ騙されていたという事です。
それにしても昭和天皇の取り巻き達というのは、これは相当に悪いですね。
昭和天皇と血の繋がったご家族やご子孫を、こんなに策略を練って酷い目に合わせるのですから。
それでも昭和天皇がご存命の頃は、まだあなたも守られていた様ですから、これは明らかに昭和天皇は、まさかあなた方家族がこんな酷い事になるとは思わなかったという事ですよ。

それで私はK氏に、
『 私が一体どれだけ、私がやる事成す事全てに渡り常時嫌がらせや邪魔をされ潰され続けてきたか分かりますか? 
私がもし普通に一般の人の様に自分自身の実力次第でどうにでも出来るので有ったならば、ある程度は成功出来ていた実力も人脈もあったと私は確信しています。
実際に、松岡の会社も成功させてますからね。

私は、この国家権力の強権発動による大規模な包囲網を行使された事により、それまで私が自分の人生の全ての時間と労力をかけて必死に築き上げてきた、私にとっては最も貴重な財産である、私の大切な人脈である友人知人達全員から、まるで私を【極悪犯罪者の如き扱い】までされて、【私とは決して拘らない様に】と言われ引き離され、また私は私がそれまで築き上げた全てを奪い取られたのですよ。

それはまさに、以前、私が学生時代に最も親しかったダイヤモンド社という出版社の創業者の息子であり、広告代理店の博報堂勤務する坪内泰光氏や、同じく学生時代に最も親しかった博報堂IR/MICE担当部長の栗田朗氏が言っていた、
『 今回、僕達はその公安から頼まれてこうして君に会いに来ているんだよ。
だけど公安と関わると、その人が持つ全ての秘密を洗いざらい徹底的に調べられて、更には事実で無い事まで勝手に捏造されて、人生をグッチャグチャのメッタメタにされて、社会的に完全に抹殺されてしまうんだよ。
だからこうした僕達の様な、公安の事情を詳しく知る人達は、公安とは絶対に関わりたく無いんだ。
その上、公安は自分達が都合が悪くなると、彼らはいとも簡単に人を殺すからね。
本当に公安だけはどうにもならないよ。』
と言っていた通りでしたね。

私はその時、彼らに、
『それじゃあ公安って、単なる巨大な犯罪組織じゃない。』と言ったのです。

すると、ダイヤモンド社という出版社の創業者の息子であり、広告代理店の博報堂勤務する坪内泰光氏や、同じく学生時代に最も親しかった博報堂IR/MICE担当部長の栗田朗氏は、
『そんなの当たり前じゃない。
この国は現在は表向きは、一般の人達からは自由な民主国家に見えるのだろうけどね。
だけど、終戦前までは北朝鮮やロシアと同じ様な大日本帝国だったんだし、実際にはそんなもんだよ。
所謂、終戦前までは特高警察【特別高等警察】という、秘密警察が現在の公安だからね。
とにかく特高警察に一度目をつけられたら、その人の人生は終わりだよ。
つまり完全に社会的に抹殺されるという事。
そういった点では、終戦前もこの現在でも実際には日本は、大日本帝国の頃と全く変わっていないんだよ。
A級戦犯の政治家達や特高警察の人達だって、結局、罪にもならずに大多数は残っていたのだから中身が変わる訳無いでしょう。
一般の人達には、そんな事言ったところで全く理解出来ないだろうけどね。』
と言っていた通りであったという事です。

そして私もまた、私へのこの日本列島全てを覆う前例の無い巨大な包囲網を敷かれた中にいる事に気付いた時点で、私への全てに渡っての邪魔や嫌がらせをされ、この国家権力による強権発動の包囲網の嵐の中で、もう私は一般的な暮らしさえも立ち行かなかったのですよ。
それがまさか私が気づくよりもずっと以前からこの様な巨大な包囲網を敷かれていたとは。

とにかく私はもう、私への巨大かつ大掛かりな包囲網の為に雇われ、嬉々として私に嫌がらせをしている、公安に金を貰って協力する在日の隣国人達や、政権与党の新興宗教の者達、はたまた暴力団等の反社会的勢力の者達やその手先の者達から常に囲まれて付け狙われ、私は、うんざりする等という簡単な言葉では表せない程の嫌悪をそうした者達へ抱いているのです。

そうした者達は私の深い事情も知らずに、ただ単に、私への嫌がらせをする事で報酬が貰える訳ですから、さも楽しそうに、嬉々として私を追いかけ回して私に悪口を浴びせかけ、嫌がらせをしてくるのです。
そして彼らは勿論、加減という事も知りません。
そうした反社会的勢力の手先な訳ですから、中には麻薬中毒者もいるのでしょうね。
ですから余計にどんどんと嫌がらせや悪口をエスカレートしていき、一言も話した事が無い私に対して仕事場などで私に大声で罵声を浴びせ、私が仕事場から追い出そうとする事は毎度の事です。
私を仕事場から追い出す事は、公安からの指示通りなのでしょうけどね。

それとは逆に、店内には、私からのこうした嫌がらせの相談を私が持ちかけてくる様にと、待ち受けている者達が必ずいるのです。
勿論、これらの者達は、店内にいるそうした私への包囲網の為に雇われ、私に嬉々として嫌がらせをして来る、公安から金を貰って協力する在日の隣国人達や、政権与党の新興宗教の者達、はたまた暴力団等の反社会的勢力の者達やその手先の者達とセットになっているのです。
それでも私が、公安からのそうした回し者達の貧相な策略に乗らずに彼らに決して相談などをしないと分かるや否や、そうして私からの相談を待ち受けている者達も、店内の回し者仲間の嫌がらせ隊と一緒になって私に嫌がらせをした挙げ句、
【あいつをここから辞めさせろ。さもなければ二度とここを使わないし。】
などと、私が彼らとは一言も言葉すら交わしていないにも拘らず、職場の代表に難癖をつけて私を職場から追い出しにかかるという作戦なのです。
そして私を別の職場に行かせる様に促し、そこでまた、新たに別の者達を派遣し、私に対して全く同じ低俗な嫌がらせをする為なのである。

これは、所謂、【マッチポンプ】という、汚い奴らが毎度使うやり方ですが、説明すると、
マッチポンプ(match pump)とは一方では事件を追及し、他方では収拾を持ち掛けて金品などを受け取るやり方。
マッチポンプ」というワードの由来は、「マッチで火を付けておいて、ポンプを使って自分でその火を消火するという、二役を一人でこなすという意から来ている言葉で、そこから「 自分で問題やもめごとを起こしておいてから、収拾を持ちかけ、何らかの報酬を受け取ろうとする行為。また、そういった行為をする人達のこと」を指す言葉になっています。
火付け(マッチ)ともみ消し(ポンプ=消火用放水ポンプ)の2役を演じるところから。】
という事です。

要は、自分で起こしておいたもめ事の収拾を持ちかけて利を得ようとすることという事で、簡単に言えば、「自作自演」の事です。
つまり、「偽善的な自作自演の手法・行為」を意味する言葉がこの「マッチポンプ」です。

<「マッチポンプ」の具体的な例>
・チンピラ役を演じる友人たちが、女性に嫌がらせをしているところを男性が助ける。

よくドラマや漫画に出てくることの多いシーンですが、標的の女性に対して、自分の友人に嫌がらせするように指示し、実際にその女性が困っている場面に、あたかも知らなかった様子を装い、その女性を助け、その女性に近づくという行為です。
この、まさに一連の自作自演行為が「マッチポンプ」という言葉の意味です。

そして更に、休日等に、私が食事をしにお気に入りの店にいる時においても、彼らはそこでもまた私を待ち伏せして、私に対して悪口や罵声を浴びせかけ、せっかく楽しみにしてわざわざ食事をしに来た店においても、私を酷く嫌な気分にさせるのですよ。

私は当然、自分の稼いだお金でそうした店に来ているのです。
然しながら彼らは、私の嫌がらせの為のふんだんな工作費でそこの店に来ておきながら、私を待ち伏せして、私に対して悪口や罵声を浴びせかけるのです。
その上、彼らはさもその私への嫌がらせが愉快で仕方が無いのです。
何故なら彼らは、そんなくだらない事で多額の報酬を貰っている訳ですからね。

そして無論、彼らは訓練されたプロの諜報員では無く、ただ単に、私への包囲網の為に雇われ、私に嬉々として嫌がらせをして来る、公安から金を貰って協力する在日の隣国人達や、政権与党の新興宗教の者達、はたまた暴力団等の反社会的勢力の者達やその手先の者達なので、まるっきりの素人なのですよ。
ですからまともな諜報活動など出来る訳が無いのです。
然しながら、私にいくら嫌がらせをしたからといって、私から彼らが暴力を振るわれる事など到底有り得ない訳です。

その為、国家予算を湯水の様にそうした組織に垂れ流したい公安としては、協力体制が出来上がっていて口が固い、在日の隣国人達や、政権与党の新興宗教の者達、はたまた暴力団等の反社会的勢力の者達やその手先の者達に税金を垂れ流す為の理由として、私への嫌がらせによってその予算が使えるので、うってつけだと考えている、といったところなのでしょう。

そういう訳で、私はいつも憤りで息が詰まりそうになっているのですよ。
私にとって、もはや彼らは私の頭の周りを飛び回る蝿以外の何者でも無いのです。

そしてそうした者達からは、私は人間性や知性の欠片も感じません。
しかし、この国にいる以上、これの延々の繰り返し地獄なのです。

こうした状況に置かれればどんな人でも、心身共に荒まない方がおかしいというものです。

普通の人ならば、私の様な状況に置かれれば、自殺している人も多いでしょうね。
実際、彼らの目的も私を自殺に追い込む事なのでしょうからね。

それに私が最も許せないのは、私からは何もかも奪い取っておきながら、そうした者達には、彼らが私に対して嫌がらせをする事により、そうした者達や彼らが属する組織が多大な利益を得ているであろう事に非常に憤りを感じているのです。

昭和天皇の孫である事が、この日本列島全てを覆う巨大な包囲網がこれ程までに私の人生全ての邪魔や嫌がらせをし、私達にここまで執拗に粘着して異常なまでに執着し、私の人生を潰し続ける原因であるならば、この日本の国家機能は既に、日本を恨みながら何故か日本に住み着く、在日の隣国人達に完全に乗っ取られてしまっているのではないかと真剣に考える程です。
そうでなければ、私がここまで嫌がらせされる理由が無いと思わざるを得ませんね。

実際に、ネットでは日本の国家機能が在日の隣国人達に乗っ取られている事を、重大な事として危惧する人達が、ネットの巨大掲示版やブログでそうした陰謀論を論じてますよね。
それらはあながち只の陰謀論とは言えませんよね。
とは言え、私は隣国に住む隣国人の方達には、全く何の偏見もありませんし、勿論、嫌いな訳では決して無いのです。

然しながら、既にこの国家の中枢部がそうして日本に恨みを抱く者達に乗っ取られているのであれば、だからといって、誰一人として信用出来る者などいないところで、そんな事を訴えかけたところで意味がありません。
何故なら、それらの事情に詳しい者達からは、【公安関係に関われば、社会的に抹殺されるから関わりたくない。】
と言われるだけですし、そうした事情が分からない人達には、更にどうにもならない訳です。

ですから、私とこの国の国家権力とはお互いに忌み嫌っている訳ですし、私としては、お互いの為にも、とにかく一刻も早くこの国から離れて、私の事を理解して頂ける同じ価値観を持つ方達がいる場所で、誰にも邪魔されずに、日本や日本に恨みを持つ者達とは全く拘らずに新たにやっていきたいのです。

私から、私の友人達ばかりか仕事も何もかも奪い取り、只々、私の人生の嫌がらせを延々と続ける事だけに執拗に粘着し執着する、この国の国家権力を持つ者達の異常さにより、もうこの国で暮らしていく事、事態、到底堪えられる状態では無いのです。
これは正に国家権力による私への虐待そのものです。

ですが、私はこうした国家権力による、私への虐めや嫌がらせという虐待行為が、この日本という世界的に見れば、極東の僻地の田舎に私が住んでいるからこそ起こる事であり、世界には、私を理解し受け入れてくれる方達が必ずいると信じているのです。
要するに、僻地の田舎者達による虐めや村八分ですよね。

実際にグローバルな視点で見れば、いくら東京の都心であっても、極東の僻地なのですから、そんな日本という田舎の村社会では本質的に合わないと考え、日本から出国し海外に移住する人達がどれ程大勢いるかを考えれば、私がこの国を出れば良いだけの事だという事が分かります。
そしてそうした人達から見れば私の悩みなど、【そんな極東の僻地の日本で壮絶な虐めや嫌がらせをされているのであれば、日本から早く出れば良いのに。頭が悪いな。】と思うに違い無いのです。

あともう一つ、私の中では、世界には私を受け入れてくれる方達が必ずいると思う根拠があるのです。
それは勿論、今ここで述べる事では無いのですが。

然しながら、私は天皇の孫である事により、私がどれ程努力をしても、長年に渡り、何度も訪れたテレビ番組でのMCの大きな仕事やアイドルグループの活動等も、全て潰され続けてきた訳ですから、当然その代償は求めます。

そして勿論、私への巨大かつ大掛かりな包囲網の為に雇われ、嬉々として私に嫌がらせをしている、公安から金を貰って協力する在日の隣国人達や、政権与党の新興宗教の者達、はたまた暴力団等の反社会的勢力の者達やその手先の者達に、今後の私の人生においても絶対に、私を追いかけ回して嫌がらせをされたり、命を狙われない為にも、アメリカのFBI証人保護プログラムの様な別人として新たに生きる為の私の新しいIDも当然要求せざるを得ないのです。』
と、言ったのだ。

 

 

 

Epilogue Part10Silent night, Holy night2

Epilogue Part10Silent night, Holy night2

私は【静かな夜】というと、いつも思い出す事がある。
それは、私が初めてローマン・カトリック教会のバチカン市国ローマ教皇庁】の国家機関である【神秘課】という、世界中から寄せられる【奇跡の申告】を検証し調査するセクションに属する奇跡調査官である、元華族の家系であり、その父が旭日賞の勲一等、また彼女自身が旭日賞の勲六等天皇陛下から直接授与された女性であるN氏に会う前日に見た夢なのであるが、それは今もやけに鮮明でリアルに思い浮かぶのである。

その夢というのが、真夜中に、しんしんと雪が降り積もる中、'私が黒いコートを着て両手をポケットに入れ、たった1人でしばらく佇んでいたのだ。
そこは、建物も音も全く何も無い静まり返った場所で、漆黒の闇の中、雪で辺り一面を覆われ、美しい銀白色の世界となっており、その雪あかりで周囲は、ほの明るかったのだ。

そして、ふと私から見て左の方を見ると、その頭上の真ん中に、キラキラと光輝くダイヤモンドで出来た沢山の角が幾重にも折り重なっているのか、もしくは頭上にダイヤモンドの冠を乗せた1匹の真っ白な子羊の様なものが、ちょうど私から見て左側の方から、頭上くらいの高さでこちらに向かって飛んできたのだ。
私は、その子羊の、頭上のダイヤモンドで出来た沢山の角が幾重にも折り重なっているか、ダイヤモンドで出来た冠かが、あまりにも光り輝き煌めいていたので圧倒されたのだ。

だがその子羊は、私の目の前をほんの一瞬で通り過ぎ、私から見て右側の方角に、あっという間に飛んで駆け抜けて行ってしまったのだ。
そして私が子羊が向かった右側の先に目を向けると、そちらに真っ白な途方も無く高い壁か塀がそびえ立っているのが見えたのだ。

私は咄嗟に
「危ない。子羊が壁に激突する。」
と、思った矢先、子羊はその途方も無く高い真っ白な壁の中腹に飛び付いたのだ。
すると、その壁の子羊が飛び付いた部分から、子羊のふわふわモコモコとした真っ白なぬいぐるみの様な可愛らしい尾っぽ(後部)だけが見えたのだ。
と、子羊は、するすると吸い込まれる様にその真っ白な壁の中を通り抜けて中に入ってしまい、そのまま見えなくなってしまったのだ。
そして私は、子羊を吸い込んでしまったその途方も無く高くそびえ立つ真っ白な壁か塀を、呆気にとられ眺めていたのだ。

だが、それを見て私は、その途方も無く高くそびえ立ち、絶対に通り抜け不可能だと思われた真っ白な塀か壁が、実はまるで、雲か綿菓子の様なフワフワとした素材で出来ているのだろうかと思い、とても不思議でファンタジックな気分に包まれた、という夢である。

これは、真夜中に、何も無い、ただ降り積もる雪で一面を覆われた美しい銀白色の世界の中で、物音一つ無く、しんと静まり返った静寂に包まれた、現代の現実世界では経験する事の無い、この上なく、誠に【静かな、静かな夜】だったのである。