#Epilogue Part5【内調】内閣情報調査室

公安調査庁の職員でCIAのエージェントでもあるK氏は、【内調】内閣情報調査室の外事の部長と連絡を取り、【内調】の外事の部長に、自称【国土交通省】の役人だと言いながら、その実何故か【東京大学】内で働いていたT氏への盗聴をしたところ、T氏に指示していたT氏の上位に属す者を見つけ出し、そこから更にその人間を指示していた人物を辿った結果、それが【内調】内閣情報調査室の外事の部長であった事実が判明した事やそれまでの経緯等を話したのだという。

そしてK氏は【内調】内閣情報調査室の外事の部長と上野の国立美術館で会う事となったのだ。

そこでK氏が【内調】内閣情報調査室の外事の部長と話し会った結果、案の定【内調】の外事の部長は一筋縄ではいかない人物だった様であるが、それでもK氏が【内調】の外事の部長から何とか聞き出した結果、この私を取り巻く包囲網の状況の原因は、やはり祖母の妹である【あい】さんが【皇宮警察】や【宮内庁】の者と結婚していた為に皇居の敷地内で暮らしていたのでは無く、【あい】さんが天皇の【御内室】、つまり夫人であった事にあるというのだ。

そこで私が『要するに【あい】さんは天皇の【妾】だったという事ですか?』とK氏に尋ねたのだ。

すると、K氏は『天皇に妾という言葉は無いのです。ですから【あい】さんも天皇の【御内室】奥さんなのですよ。従ってあなたのお母さんは昭和天皇の【ご落胤】、つまり娘だという事です。それであなたはその天皇の【ご落胤】であるお母さんの娘である訳ですから、昭和天皇のお孫さんに該当するという事です。
天皇家では【3親等】までは天皇家のお身内という事になるのです。この場合の【3親等】とは、天皇陛下御本人からの3世という意味です。
そしてあなたは天皇陛下からの3世に該当するので天皇の身内とみなされる為、あちら側の言い分ではその包囲網は、あなたをストーカーしているつもりでは全く無く、【単にあなたの【ボディガード】をしているに過ぎない】、と言っているのですよ。
あと言っておきますが、天皇家は国民では無いのです。ですから天皇家から3世までの身内には人権なんて物は認められて無いのですよ。よって国民であれば、日本国民は法律によって人権が保証されているので、人権侵害をされているので有れば当然、法に基づいて訴える事が出来ます。
然しながら天皇の身内は国民では有りませんから、人権なんて物がそもそも存在しないので、いくら人権を侵害されたとあなたが主張し法に訴えたところで、残念ながら認められないのです。
だから包囲網によって公安関係の者達から付きまとわれ、あなたの人権を侵害されているという訴えは通らないのですよ。とは言え、あなたがそれらによってこれまでに甚大な被害を被ってきたと考えているので有れば、そんな事を言われてもあなたも納得がいかないでしょう。』と言ったのだ。

そこで私はK氏に、『それは当然じゃないですか。私が一体どれだけやる事成す事全てに渡って常時嫌がらせや邪魔をされ潰され続けてきたか分かりますか? 私がもし普通に一般の人の様に自分自身の実力次第でどうにでも出来るので有ったならば、ある程度は成功出来ていた実力も人脈もあったと私は確信しています。事実、私はそれまで私が自分の全ての時間と労力をかけて必死に築き上げてきた人脈の友人知人達全員から、これ程までに国家権力によって引き離され私への包囲網を敷かれた中にいる事に気付いた時点で、【この全てに渡って邪魔や嫌がらせをされるこの国家権力による包囲網の嵐の中では、もう私達は一般的な暮らしさえ立ち行かなくなるだろう。】と思い、ありとあらゆる邪魔をされながらも、その中で何とか私は、その時一緒に住んでいた彼氏であり芸能界では右も左も分からない全くの素人であった松岡に対して、【こんな大変な状況に巻き込んでしまった罪滅ぼしでありその代償として、松岡がこのままずっとこの嫌がらせの包囲網にさらされても何とかやっていける様に】と、一生仕事をしなくても暮らせるぐらいのお金は稼がせましたしね。例えこのままどんなに理不尽に本人の知らない所で生活や仕事の邪魔をされ続けても、一生仕事をしなくても生活出来るだけの資金さえ有れば、ギャンブル等にさえ注ぎ込んだりさえしなければ何とかやっていけるだろうと思い、【国家権力による嫌がらせの包囲網に負けない為にも、お金だけはどんなに大変でも作らなければいけない。】と思っていましたからね。そしてどんなに周囲の者達から『松岡と離れれば助けてやる。』と言われても私は『松岡の事もきちんと面倒を見てもらえるので無ければ絶対に離れません。』と誰に対しても言い続けてきたのです。いくら何でもこの様な国家権力による空前絶後の大規模な嫌がらせの包囲網を敷かれているのに一人で放っておける訳が有りませんよ。それに私の事を信じてくれている人を私は絶対に裏切らないと心に決めていましたからね。当然、裏切られれば話は別ですけどね。
勿論、そこまでしてお金を作ろうとしたのはその後もこの包囲網により周囲の者達から裏切られ続けた時の保険という意味で自分の為でもあった訳ですが。本当にあの頃は、まるで戦場で拾った子供をたった一人で守リながら育てていかなければならない様な気持ちだったのですよ。と言ったところで、その時の私の気持ちは他人からは全く理解される事は無いでしょうけどね。
でも、まさかそこまでしてあげたのに松岡は【稼いだお金は折半し、私のお金はきちんと預かっておくから安心して。】と言っておきながら、その約束を無かった事にして全てを奪われるだなんて思ってもみなかったですけどね。それにしても大金が入るとあれ程、人って変わるものですかね?何しろ松岡は私を2度も殺そうとしたくらいですしね。松岡は私が寝ている間にアイロンを使いそのスイッチをつけっぱなしで床に倒したまま出かけてしまい、もし私が絨毯の化繊が焼けてビニールが焦げる様な異様な臭いにたまたま気付かずにあのまま寝ていたならば、実際、本当に私は焼死していましたしね。あの時、私は寝ていたところであの異様な臭いに気付き、運良く目を覚ました事で、火事になる一歩手前のすんでのところで焼死からは何とか免れられましたけど。勿論私は慌ててすぐに床の絨毯に水をかけましたが、床の絨毯はアイロンの形にくっきりと真っ黒に焦げていましたけどね。
恥ずかしながら、私はそれまで唯の一度も服にアイロンをかけた事も使った事も無かったのですよ。住んでいたマンションの真横にクリーニング店も有りましたし、アイロンをかける様な衣類はクリーニング店に持って行くものだと思っていたので。
でもあのまま火事になって私が死んでいたら、松岡は私がアイロンをかけていた事にして私が火事を起こしたと嘘の証言を主張していたでしょうし、当然皆【女がアイロンをつけっぱなしにして火事を起こした】と思われたでしょうけど。
もっとも、こんな嫌がらせによる嵐の様な包囲網によって私達の関係を邪魔され続けて周囲の者達から、『松岡と別れて松岡の家から出て行けば助けてやるが、松岡の家から出て行かない限り、絶対に誰も助けない。』などと、私の周囲の全ての者達から言われるなどという事が無く、松岡にも松岡の周囲の者達から『一緒に住んでいる女と離れろ。』などと言われ続けなければ、そうした事も当然起きなかっただろうとは思いますし、普通にあのままずっと私は松岡と一緒に暮らしていたでしょうけど。でも私の周囲の者達も松岡をAV業界などの底辺の職業の者で禄に金など持っていないと思って居いたのかも知れませんが。
それがまさか私の周囲の者達も松岡があっという間に数億円もの大金を作り、経営コンサルタントとも契約しきちんと会社登記をして、立派な事務所を構え、業者の者達が一日中ひっきりなしに出入りし、その後日本で一番売れているタレントである明石家さんま氏の看板番組である【さんまのまんま】という番組にゲストに呼ばれ出演する程の売れっ子セクシー女優を抱える程になるまでの盛況振りだとは、まさか想像もつかなかったのかも知れませんがね。
でもそれを松岡は【全て自分が1から始めて会社をここ迄に作り上げた】と彼の周囲の者達には吹聴していた訳ですが。 
とにかく誰もかも皆考えが浅く、何も事情を把握せずに、自分の物差しや価値観で他人を測っておきながら、例えそれがいかに間違っていようが絶対に責任は取りませんからね。全く人なんていい加減なもんですよ。

とは言え、もし私が私の相談者達に松岡の月収は彼らの年収を超える事を明かしてしまえば、彼らも私の相談を聞いている事自体が馬鹿馬鹿しく思えてきたでしょうし、それに松岡の会社の売上の大半は脱税していたので、私の相談者がその話を聞いて妬み、それを税務署に暴露される可能性も有ったのですよ。そうして私を裏切る可能性が高い相手に、さすがにそこまで話せませんからね。

まあ、何はともあれ、まずは私の以前の友人知人達に私を取り巻く包囲網やこうした複雑な状況を説明して貰いたいと切実に考えてますが。』と話したのだ。

するとK氏は、『そんな事をしても全くの労力の無駄ですよ。
何故かというと、あなたの知人や友人達が、いくら公安関係者やその手の者から籠絡されて圧力をかけられたり何らかの大きなメリットと引き換えにあなたを裏切ったり貶めただけであったとしても、だからといって、彼らがあなたに対してやったその内容の酷さからしても、友人や知人を裏切ったり貶めたりする言い訳になりはしませんから。
だいいちそれまで親しくしていた人間をそこまで酷く裏切ったり貶めるような最低な人間性の者達に、個々に【こういった事情があり、彼女に落ち度があった訳では無いので元通りの友人関係に戻って下さい。】と、仮に言って回ったところで、親しくしていたあなたにそんな酷い事をしてあなたを裏切ったり貶めたりした者達に対して、あなたが彼らから受けたと思う酷い事を何も無かったかの様に忘れ、なお且つあなたは彼らがやったそれらの事を完全に許す事が出来る、と私に確約した上で、もう一度嘗ての親しい友人関係に戻る事は出来るんですか?そこをまず真剣に考えてみて下さい。もし本当にあなた自身が【彼らから受けたと思う酷い事を何も無かったかの様に忘れ、なお且つ彼らがやったそれらの事を、あなたが完全に許す事が出来る】と私に確約した上で、もう一度そうした者達を信用出来るというので有れば、逆に相手に負い目を感じさせる事によってそうした者達を再度使ってみるという事も考えられますけどね。その点については、あなた自身はどう考えてますか?』と尋ねられたのだ。

K氏からそう言われてみれば、実際のところ、私は親しかった友人達に只々、【信用ある第三者によって、私のこうした複雑な状況から生じたあらぬ誤解を解いて回って貰いたい】とは強く思っていたが、その後の事についてまでは深く考えて居らず、その後の事は、言ってみればその時の成り行き任せだったのだ。だが、親しかった者達にこれ程酷い目に合わされたり、私を貶め騙す事で彼らへの何らかのメリットの為に私を利用されたという事実を何も無かったかの様に赦し忘れる事など出来る訳が無いではないか。全く冗談じゃない。『その上で私がまた彼らを信用出来るのか?』ですって?それはさすがに無理だろう。まあ実際に彼らから謝罪をされたら考えが変わるかも知れないが、現時点では彼らは反省する素振りさえ無いのであるから当然では有るが。

そこで私はK氏に『いや、いくら何でもそれは絶対に無理ですよ。こんなに彼らから裏切られて貶められたのに。未だに誰一人からも謝られてすら無い訳ですから。唯、私としては彼らから私に謝って貰わなければ気が済まないですし、私自身、彼らへのこの怒りの持って行き場が無いという事なんです。ですから今の段階ではむしろ私は、彼らを許し再び信頼関係を取り戻すどころか、彼らに復讐をしてやりたいくらいですよ。まあ実際に私も彼らに会ってみればまた考え方が変わるのかも知れませんが。』と言ったのだ。

するとK氏は、『それでしたらそうしてあなたを裏切ったり貶めたりしてあなたから離れて行った者達に唯、謝らせたいというだけの為に【誤解を解いて回る】だなんて無意味で非生産的な事はしている場合では有りませんよ。然しながら、仮にあなたが【親しくしていたあなたに対し、そんな酷い事をしてあなたを裏切ったり貶めたりした者達に対して、あなたがされた酷い事を完全に赦して何も無かったかの様に忘れる。】と私に約束した上で、【もう一度その者達と親しい友人関係に戻る事が出来る。と真剣に私に確実に約束出来る。】と言うので有れば、私の代わりにそうした者達にあなたの事を任せられるかも知れないですから、あなたを裏切ったり貶めたりしてあなたから離れて行った者達に【誤解を解いて回る】という馬鹿馬鹿しい事にも少しはやってみる価値が有るかも知れませんがね。
まあそれも一つの手かな?とは思いますが、もしもあなたが【彼らを許せる】と私に完全に約束出来ないので有れば、そこまでしたところでそれは全くの労力の無駄というより他は無いですから。
何故なら目の前にもっとはるかに大事な片付け無ければならない事や難しい問題がいっぱい有るというのに、単にあなたの個人的な感情的な問題に過ぎないそんな非生産的な事をやっている時間も有りませんし、だいいちそんな【ただ彼らに謝らせたい】などという、意味が無い事などは今やるべき事では無く後回しにするべきです。今の中途半端な段階でそんな事をしても彼らから舐められるだけですし、彼らは今の段階では決して反省なんかしやしませんよ。現段階で反省する様な者達ならば、あなたを裏切ったり貶めたりする訳が無いでしょうしね。
もし彼らに詫びさせたいので有れば、もっと彼らを圧倒的な力で屈服させなければまず無理でしょうね。

それに、どんな事情があろうとあなたを裏切ったり貶めた事実は消えない訳ですから、そんな裏切り者達との関係を今更修復しても仕方が無いでしょう。
結局あなたの知人や友人達は、自分にメリットが有ればあなたを利用し裏切るような者達であり、また彼らは自分に害が有ると見なすや、逸早くあなたを捨てて見殺しにするような人間性の持ち主だという事なんですよ。所詮は利用出来るか出来ないかで人を判断しているだけの小賢しい者達に過ぎないのですよ。
つまり、残念ながらあなたは酷い人間性の者達を知人や友人達し、そうした者達に囲まれていたという事なのです。仮に彼らがまたあなたを利用出来ると考え、再び彼らとの関係を修復させたとしても、そんな人間性の低い小賢しい者達にあなたの事情を話して、【もう一度関係を修復してくれ。】などと頼んでも仕方が無いしその価値が無いでしょう。それにそんないつ裏切るか分からない人間に対して、あなた自身も不信感を完全に払拭して、再度彼らを信頼する事なども到底出来ないでしょうし。だいいち裏切られた事を許す事は出来たとしても、一度酷く裏切った者を再びまた信用出来るかというと、これは全く別次元の話ですからね。』と言ったのだ。

そしてK氏はまた、『但し、それらの被害を元通りにするなんていう生産性の無い事で多大な労力を無駄にして後ろ向きの考え方や手段を取るよりも、代わりにこれを前向きな考え方に切り替えた方がずっと良いですよ。
つまり逆に言えば、あなたは天皇の孫としての権利は主張する事が出来るという事なのです。ですからあなたも認識を変えて新たにし、これを前向きに考えてあなたがこれからどうしたいのか、何をして貰いたいのかを真剣に検討した方が、はるかにあなたの為になるじゃないですか。それにそんなあなたを裏切ったり貶めたりする事しか出来ないレベルの低い者達と交渉したところで、あなたがこれまでに受けて来た被害の賠償を相殺出来る様な条件に相当する話などにはなるはずも無く、あなたが満足出来る内容になる事はまず有り得ないでしょうね。
今更そんな度量が無い小者達と同じ視点で、そんなちまちまとしたレベルの低い無駄話で堂々巡りをして膠着状態に陥っている場合では無いのですよ。
あなたも今後は認識を改めて180度視点を変え無ければなりません。あなたもいくら取るに足らない者達とちっぽけな話をしていても何も埒が明かない事はよく分かっているのでしょう。要するにこの話をするのは国家機密情報を扱える権限がある相手でなければ意味が無いのですから、今後はもっとずっとレベルの高いところから話をしなければなりませんね。』と言ったのだ。

それで私は、『なる程、K氏から言われてみれば確かに、そうした感情的な問題はひとまず後回しにするべきですね。それに彼らにはそうした中途半端な段階では無く、圧倒的な力で屈服させ無ければ彼らが反省などする訳が無く、それでは全く意味が無いという意見は正しくその通りだし。確かに、そんな国家機密情報を扱える権限が全く無い、只々その話に一枚噛んでまた私を騙そうと目論むだけのくだらない者達に関わっている場合では無いし、それよりももっと大事な事から取り掛かるべきですね。実際彼らに再度関わったところで、また【自分に全て任せてくれ。】と言って実際には全く私の為に行動を起こす気など毛頭無く、何も行動しないまま、私を誤魔化し騙す為に、くだらない作り話を続けて只々長期間に渡って話を引っ張り続け、彼らの嘘ばかりで辻褄が合わなくなった時点で話をゴチャゴチャにさせて、挙げ句一転して開き直ってふてぶてしい態度を取り、その間抜け目無く、裏で私から酷い事をされたなどと嘘の悪口で仕上げた話を虚偽捏造して周囲に吹聴し、【時間が経っているのに何もしない。】と私サイドから批判された時の周囲の人間達への言い訳にするアリバイ工作にだけは念には念を入れ、私を悪人か狂人だと虚偽捏造する準備にだけは余念が無く、その為だけには手抜かり無く万全を期すのが私に対する彼らの常套手段ですからね。ただこうした手口はあまりにも状態化している事から考察すれば、彼らは只々公安なりの指示に従っているだけなのかも知れませんが、そうして私を騙して裏切る事に対して彼らは微塵も悪びれた様子は無いですからね。
私から見れば、彼らは【私の膨大な時間と労力を奪い、更に私を陥れる為に虚偽捏造して私を精神障害者か悪人の犯罪者に仕立て上げ、私の尊厳さえも完全に剥奪する強盗殺人鬼】以外の何者でも無いですしね。まあ私は辛うじて生きてはいますがね。確かにそんな情け容赦無い非情で道理の通じない、物事がそう有るべき正しい筋道や、人として行うべき正しい筋道を持たない、自分と同じ人間とは到底思えない奴らから中途半端に謝られても全く意味が無いですね。やる時は徹底的にやらないと。まあ元々、何を聞いたところで反省なんかする様な輩では有りませんが。』と言ったのだ。

するとK氏は『そういう事ですよ。ようやく分かって頂けましたか。
それに人には大まかに分けて3つのタイプがあるんですよ。まず1つ目は、機密情報には一切触れる事が出来ない人。残念ながら、九分九厘がこのタイプに該当するのです。そして2つ目は、誰かに教えて貰ったり見せられれば国家の機密情報に触れる事が出来るけど、その機密情報を知り得たところでどう扱えばよいのかが全く分からない人達。つまりはそうした機密情報をその人物自体は扱う事が出来ない人ですね。そして3つ目は、実際に機密情報に触れそれを知る立場にあり、それをその人物自体で扱う事が出来るほんの一握りの人です。そして勿論、この3つ目の実際に国家機密情報を知る立場にあり、それをその人物自体がそれを扱う事が出来る極々一部の人物以外とは、こんな一般の人達には全く分からない様な完全に国家機密情報に該当する話をしても全く意味が無いのですよ。これはもう、間違い無く彼らが扱える問題の域を超えていますから。
ただ、世の中には国家の機密情報にただ触れただけでも、先程話した3つ目の、まるで【実際に国家の機密情報に触れる事が出来、それを知る立場にあり、それをその人物自体で扱う事が出来るほんの一握りの人】に成れたかの様に錯覚し、ただ単に我々公安に使われる協力者【実際は単なる公安の末端の使いっ走り】であり、その全貌を知る事など決して有り得ない使い捨てライターの様な末端の使いっ走りとして我々公安から利用される立場になったというだけなのに、得意満面に有頂天になり、嬉々として我々公安の言う事を何でもやる者などいくらでもいるのですよ。そしてそうする事で一般人から抜きん出た存在になったと勘違いするのです。実際には、要らな無くなれば我々公安から即刻切り捨てられる立場なんですがね。実際僕もそうでしたが、そうした末端の使いっ走りとして利用していた者達の勘違いを我々公安側も上手く利用している訳ですけどね。まあ彼らの中には公安にその人物の良からぬ秘密や悪事を知られて脅されていたからって事も有るかも知れませんがね。我々公安は、使えるものは何でも使うのでね。とは言っても暴力団の様に秘密や悪事を知ったからといって金を毟り取る訳では有りませんから。それに例えば公安調査庁の場合ですと逮捕権を有しませんから悪事を知ったからといって逮捕しようなどとは考え無いのですよ。公安調査庁はあくまで情報収集し調査する為の諜報機関ですから。当然警察関係の横の繋がりはいくらでも有りますけどね。
但し、今迄のあなたに関わった者達のケースから考察すると、あなたを騙して飼い殺しにして貶める代償として、彼らはそれぞれに、その者達にはそぐわない身の程知らずな、かなり巨大なメリットを要求していた様ですからね。』と言ったのだ。

私はそこで『私としてはその点に最も憤りを感じているのですよ。私を【全面的に信用しろ】などと吐かしておきながら、それを利用して私から膨大な時間と労力を奪い取り騙して貶めた報酬として、そんな汚い奴らにそぐわない巨大なメリットを与えているこの国の公安トップの汚いやり方がね。それと、私が誰かに相談すると、その時々の私の他の周囲の人間達全員から唐突に連絡が取れなくなり、その相談した相手以外は全て排除される為、他の人からの意見は一切聞けなくなる事もね。
でもそれが本当に親身になって力になって貰えるK氏の様な信用のおける人物ならば、勿論私も納得がいきますよ。確かにこんな話を全くの門外漢に聞かせても意味が無いですしね。
然しながらこんな奴らが相手では私を詐欺師に監禁させ只々私の貴重な時間と労力を強奪しているのと一体どこが違うというのか。日常生活でずっと包囲網を敷かれ大勢の者達からストーカーを受けている事もさる事ながら、こうした事等からも、もう私はこの国の国家権力の汚いやり方にはほとほとうんざりしているのですよ。私を危険人物として周囲に空前絶後の大規模な包囲網を敷いて公安が巨額の国家予算を強奪する為に利用されているに過ぎないのだと確信していますから。実際そう教えてくれた人もいましたしね。それ故、そうした者達から私を利用されない為にも、心底こんな酷い国家からは一刻も早く出て行きたいと考えているのです。』と言ったのだ。

 

#Epilogue Part5【内調】内閣情報調査室