超ウルトラスーパーAVアイドルプロダクション AV業界の頂点に立った男の真実の物語 28

A子は、セクシーアイドルグループに居た時は業界で一、二を争う、大手プロダクションであるスターダストプロモーションに所属していたのだが、その後その事務所を辞め、新たに事務所を探していた。
『で、どっかいい事務所見つかった?』
と尋ねると、
『 今、フリーで直接、テレビ局のプロデューサーとか色んな人から仕事をもらってる。フリーの方が、全然いいよ。もう、毎日の様に六本木とか西麻布に呼び出されてて・・・。』
業界人と西麻布で夜遊びだとか・・・、本当にA子は変わってしまったんだなあ、それとも今まで騙されてただけかも知れないが。
仕事ではなく、初めてプライベートで二人で会ったのは、もう一年半以上前であったが、その時は原宿で待ち合わせをして、すっぴんで子供っぽい服装で来たA子と、オープンテラスのカフェでサンドウィッチを食べ、帰りにキディランドでA子が、
『おそろいで穿こう、はいプレゼント。』
と言って、二つ購入したルーズソックスの一つを私にプレゼントしてくれた事を思い出した。

まあ、それにしてもAV女優とメジャータレントを【メジャーなタレントだと絶対にバレない様に確約された上で、特殊な変装や整形をして、完全に全くの別人として同時にAV女優としても活動をする というごく一部の限られた者達だけの秘密の特権】を実際に同時に行使し活動しているのだし、フリーで動いているという事は有り得ない。
前に書いた様に、そこまでやる以上、A子の信頼に足る様な、おそらくはかなり業界で力のある人物から【完全に全くの別人として売り出すし、100%、絶対に誰にもバレる事は決して有り得ないから安心して。】と、言われ保障されている以外には、絶対に有り得ないのである。
AV女優の方の【Y子】としての所属は、老舗のAVプロダクションだとグラビアのプロフィールからもう判っていた。

だが、一つ腑に落ちないのが、日本で一、二を誇るスターダストプロモーションという大手芸能プロダクションに所属し、小さなプロダクションとはどれほど力の差があるのかをようく身に沁みて理解しているはずであり、非常にタレント意識が高く、プライドの高いA子が、そのAVプロダクションから直接持ちかけられた話を信用して、そこまでやるのか、というのがそもそも疑問である。
例えどんなに好条件な 【メジャーなタレントだと絶対にバレない様に確約された上で、特殊な変装や整形をして、完全に全くの別人として同時にAV女優としても活動をする というごく一部の限られた者達だけの秘密の特権】という話であったとしても、AVの方では力もあり、バレない様に、かつAV業界の女王にまでは上手くいくのは確実であろうが、それまで所属していたスターダストプロモーションとは違い、まず肝心要の大事な表の活動である、タレントとしてのマネージメント能力に、あまりにも問題があり、到底信用出来そうもない、と考えるのではないのだろうか。
正直、大事な表のタレント活動までこのAVプロダクションに任せてしまうというのは余りにもリスクが高いのではないか、とさえ思える。それは勿論、AV女優をやる代わりにメジャータレントとしても売り出してもらうという条件としてはという話であるが。
そのAVプロダクションで、この 【メジャーなタレントだと絶対にバレない様に確約された上で、特殊な変装や整形をして、完全に全くの別人として同時にAV女優としても活動をする ゛ というごく一部の限られた者達だけの秘密の特権 】を実行すれば、その事務所に当然その秘密を握られる事になり、表のタレント活動でその事務所が上手くマネージメントを出来なかった場合でも、他の事務所に移籍出来なくなってしまい、そこで上手くいかなければただ、タレントをAV女優にする為に上手い事を言われて騙されただけ、というただのよくある話、になってしまうではないか。
A子にしたってもともと業界の話には慎重である上そう易々と、その様な人物の話を信用する類の人間ではないはずである。
勿論、話す相手と内容や条件によっては、ガラリと意見を変える計算高いタイプである事は、容易に想像がつく事ではある。
第一、このAVプロダクションと、そもそも一体どんなところで接点を持ったのかが、疑問である。

その時、ある考えが閃いた。

例えば、A子が以前いたスターダストプロモーションを紹介したという、ずっと以前から可愛がられていると言っていた、某テレビ東京のプロデューサーとは、最近でも西麻布などでよく会っている様であるし、その様な、業界でもある程度力を持ちかつ地位もあり、A子の信頼に足る人物の話であれば、A子の様な、タレントとしてのプライドや意識が非常に高い人物であっても、AVの話や、荒唐無稽だと思われる様な話でさえも、耳を傾けるだろうし、また条件によっては、心を動かすのではないだろうか。
A子は以前から、そのテレビ東京のプロデューサーに特別に気に入られ、可愛がられているのだと良く話していた。
A子は、『テレビ東京のプロデューサーが、すっごく私の事を気に入ってくれてて、可愛がって貰ってて、スターダストプロモーションにいれてくれたし、私の事を見つけ出してくれたのも、そのプロデューサーだし、私をここまでしてくれた大恩人なの。最初会った時に『君はすっごくいいものをもってるよ。』って言われて。それからは何でも相談してるし、いつもアドバイスをしてもらってるんだ。だから今の私があるのは、全部その人のおかげだし、本当にすっごく感謝してるし、一番尊敬出来る人なんだ。私の事、いつも 【A子は、僕の秘蔵っ子だよ。】だって。』

自分の事を【秘蔵っ子】だとか、まるで、【この私を見つけてくれたそのプロデューサーは、なんて見る目があるのだろう。】と、いった感じの自慢であるし、どうせ深い付き合いをしているのであろうが、A子は本当にそのプロデューサーに心酔し、尊敬している様であり、【A子の教祖様】といった感じであった。
私は、何故そのA子を、こんなに応援してくれているそのプロデューサーが、A子がプロダクションを辞めてからその後、新しく別のプロダクションを紹介しないのだろう、おかしいなあと、不思議でならなかったのだ。

これは、ひょっとして・・・。ああっ、そうかあ、なるほど。そういう事なんだ!

もし仮にそうだと仮定すると、その仲の良いプロデューサーとやらが一枚噛んでいて、AVプロダクションの方はただAVの方だけを、その人物から任されているだけだと云う事が考えられる。
A子がそこまで心酔するそのプロデューサーに、これを【メジャーなタレントだと絶対にバレない事を確約された上で、特殊な変装や整形をして完全に全くの別人として同時にAV女優としても活動する というごく一部の限られた者達だけの秘密の特権】だとしてその話をメジャーなタレントとしての特権として、『君には特別にその【特殊な変装 】を行使させてあげよう。』などと持ち掛けられたならば、おそらくA子は、
【私の為にそこまで一生懸命に考えて下さっているのだし、信頼するこんなに偉いプロデューサから絶対にバレないと保障されているのであるから、AV女優としてデビューしたとしても自分だとバレる事はないというのは、間違いはないだろう。その 【メジャーなタレントだという事が絶対にバレない事を保障された上で、メジャーなタレントとして認められた者だけの特権として特殊な変装や整形により、完全に全くの別人として同時にAV女優としても活動し、そこでAVクイーンになる】というのも面白そうだし、完全に全くの別人としてメジャーなタレントだという事が、絶対に誰にもバレる心配がないのであれば、大金も稼げて演技の勉強にもなるし、誰にも知られずにAVの女王になってみたい。本来のタレント業もそのプロデューサーが、一押しでいい仕事を決めてくれると言っているのであるし、これはあくまでメジャーなタレントとして認められた者だけの特権であり、秘密であるのだし、良い条件だな。】
と思ったであろう情景が、浮かび上がって来るかの様である。
さらに、もしそのプロデューサーなどが、A子の黒幕ならば、
『君に僕の顔で、コネクションを使って映画やドラマで良い役で入れるのは簡単だけど、その時に、もし上手く演技が出来なければ、僕の顔が潰れてしまうし、君ももう、あの子は演技が下手で使えないと烙印が押されてしまい、君自身が潰れてしまう事になってしまうだろうし、そういったリスクを犯さないためにも、誰にも絶対にバレる心配は無いのないのだから、AVは、演技の良い勉強になるだろうね。そこで演技に慣れてきたら、これなら映画やドラマで大役を入れても大丈夫だな、と、安心できるし、映画やドラマの監督も “新人なのに、演技が上手く、安定していて、度胸がある。” と、言われるだろうね。僕の顔で、大役に一度入れるのは簡単な事なんだから、ここは慎重に、その一回のチャンスを潰さずに、確実にモノにする事が、一番重要なんだよ。それに大金も稼げるし。』
などと云う事は、必ず言われているのに違いないのである。
勿論そんな事は手に取るように分かるし、その情景が目に浮かぶ様だ。


また仮に別の人物がA子の黒幕だったとしても、その人物が直接はAV業界に関与出来ない場合、その人物が懇意にしているAV事務所の人間に、AVの方でのマネージメントのみを任せている事も考えられる。

勿論、その事務所も、誰かにその 【メジャーなタレントだという事が絶対に誰にもバレない事を確約された上で、あくまでメジャーなタレントとしての特権としてこの特殊な変装や整形により、完全に全くの別人として同時にAV女優として活動する というごく一部の限られた者達だけの秘密の特権】のプロジェクトのAVの方を任されているという点では関与している事は、紛れも無い事実であろう。
先程電話で話していたやり取りから見るに、A子は今日会った時に話した内容を、バックに居る人物に逐一報告をしていたのであるから、それにより私がA子の変装の事実を完全に掴んでいる事を知り、A子が所属する事務所や、影からA子に指図をしている人物が、この後どう出るであろうか、ここからが楽しみである。

だが、それは、考えが甘かったのである。何故なら、一般にはAVを一月に一本ずつリリースするので、撮影をするペースもそれに合わせて一本ずつなのだが、ここが重要な点であるのだが、力のあるプロダクションだと、一月に10本だってまとめ撮りが出来るのである。それは松岡が勤めるLではそういった事をしていなかった為に分らなかったのだ。何故ならLは、昨今急激に力を伸ばしてきたまだまだ新興勢力だったのであるが故、そういった事すら分かっていなかった節がある。であるのでその事は後に映画会社【東宝】のビデオ企画室室長の別所氏などと話す事で初めて分った事なのである。これを知らなかった事は非常に大きなミスであった。何故なら、まとめ撮りが出来るという事は、短期間の間に全てVTRを撮り終ってしまえば、確実にギャラはメーカーから支払われるのだから、金さえ貰ってしまえばその後にAVの事がバレて困るのはタレント本人だけであり、プロダクション側としては、痛くも痒くも無いのである。勿論、口ではタレントに対し、一緒に困った様に見せるだろうが、それは格好だけであり、まとめ撮りをしている最中ならまだしも、撮り終えた後に例えタレントが、『バレると困るから何とかして欲しい。』などと頼んだところで、事務所側は、金さえ貰えばもうどうでもいいのであるから、いくら女優から頼まれたところで動く訳が無い、という事になるのである。つまり、この時に様子を見ようなど、この時でさえ遅かったかも知れないのに、そんな余裕など有る訳もなかったのだ。考えが甘すぎたのである。本来なら見つけたと同時に、徹底的に詰めるべきであったのだ。


その後私とA子は、週一、二くらいで頻繁に二人で、昼ごはんを食べるようになった。
『こうして一緒にご飯を食べたりする友達は、A子ちゃんだけだよ。私、女友達いないから。』
と、私が言うと、A子は、『私もだよ。だけど私は、女友達なんて一人もいらないけどね。実際、周りに男しかいないし。男の人の方が優しいし、信用出来るから。私、女って、陰険だし大っ嫌い。』
と、吐き捨てる様に言った。
私は、【それって、私に向かって言ってるんだな、それは正しくこっちのセリフじゃない。全く冗談じゃない。】と、思ったが、
『私もだよ。女ってホント、意地が悪くて腹が立つよね。』と、言った。
もちろん、言われた事に対する返礼だが。
『私、女友達はA子ちゃんだけでいいわ。』
『私も・・・。だよね。』
と、お互いに微笑み合ったのだ。
まあ、徐々にしっぽをだしてくるか、話してくれるのを待とう、こちらは表面的に最も親しい女友達のタレントのA子がAV女優の【Y子】だと確信しているのだし、私が焦る必要も無い。焦るのはA子サイドの方なのだし、取り敢えずはケンカするよりも少し様子を見ようと思ったのだ。

『そういえば私、深夜番組のMCに決まって、今週から番組がスタートするんだ。前、話したテレビ東京のプロデューサーから話が来て。』
と、A子は、勝ち誇ったように嬉しそうに話したのである。
ほーう、なるほどやっぱりね。
ここで、私のA子と仲の良いその某テレビ東京のプロデューサーの存在がはっきりと浮かび上がってきた。
やはり思った通りである。

少しずつその全貌の片鱗が見えて来た。何しろ、少し前までとは打って変わり、わずかの間で待ち合わせ場所の表参道に小型のベンツなどではなく、大きなベンツのオープンカーで乗りつけて来るようになったのであるから。
いくら深夜番組のMCになったからといって、さすがにそれは普通、有り得ないであろう。いつも待ち合わせには電車を使い、国産の軽自動車で来た事はあったが、いきなりこんなに大きな一千万円以上もする様な、ベンツのオープンカーで毎回待ち合わせ場所に現れる様になったのに、それで何も感じなかったり疑わない訳が無いではないか。私の事を馬鹿にしているのか?と思う程である。それはやはり当然、【Y子】としてAVの女王となったからでしか当然有り得ないであろう。いったいどういうつもりで、【特殊な変装】をしてAV女優をやっているのではないかと疑われている相手に対して、自慢げに毎回会う度に、こんなに大きなベンツのオープンカーなんかで乗り付けて来るのであろうか。

ここまでで、AVの事を相当ある意味詳し過ぎる位になったと思っていたが、変装の事やパッケージ写真やグラビアの撮り方ばかりに気を取られ、実際にAV自体をあまり見ずに、松岡が出版社から貰ってくるAVの専門誌や男性誌ばかり見ていて最も肝心な事を見過ごしていた。
それは勿論、SEXシーンの演技である。
これは勿論、私も全くよく理解していなかったし、松岡に聞いても、Lでさえも特に演技指導が有る訳でもなく、男優や監督の指示に適当に合わせているだけだと聞いていたし、実際にいくつか見たAVの作品でも、特に決まった型もなく、演技が上手いと感心した事など一度もなかったのだ。
勿論、過激でやたらと声の大きい人や、大袈裟な人などは問題外だ。
見ている方が恥ずかしくなるし、それではただのキワモノであって、正統派AVアイドルには間違いなく相応しくない。
かといって、実際に清純派AV女優などの作品を見ると、ただおとなしいだけで、とても参考になる様な演技などではなかったが、まぁ、こんなものなのかな、でも何か物足りないなと思っていたのだ。

だがAVクイーンである【Y子】の作品を、一応A子本人かどうか確かめようとして見たとたん、私はもの凄い衝撃を受けた。
A子は、以前同じセクシーアイドルグループで活動していた時から私が敗北感を感じるほど、受け答えや、しぐさやポーズ等がズバ抜けてアイドルらしく上手かったのであるが、【Y子】としてのAVの作品を見ると、そのAVでの【Y子】の演技は、この世でこんなにSEXシーンの演技が上手い女優がいるのだろうかと圧倒されるほどであったのである。