超ウルトラスーパーAVアイドルプロダクション AV業界の頂点に立った男の真実の物語 17

逆に、いいかげんな事務所では、ろくに営業もしないので、当然、宣伝効果は期待出来ず、結果ビデオも売れないと云う事になってしまうので、当然ギャラも安くなってしまう。
ビデオメーカーの人達だけでなく、ビデオを搬入するレンタルビデオ等の業者も、プロとして当然その流れを良く判っているのだ。
Lでは、飯島●を、いわゆるAV女優としてでなく、あくまで女優さんとして扱っていた。
あんなに売れていたのだから当たり前だろうと思われるだろうが、他のAV女優に対しても決して軽く扱ったりはせず、普通の女優やアイドルとして、常に姫君に接するように扱っていた。

一般的に、テレビの連続ドラマの主演女優でさえ、一本あたりの出演料は、およそ200万円ぐらいだというが、単体のAV女優の出演料は、2日間で、VTRを撮り、別に1日で、パッケージ写真のスチール撮りの計3日間の拘束で、何とそれ以上やその倍の出演料が出る事も多々あるのである。
また、それにより、事務所スタッフの給料が賄え、皆が生活出来るのであるから、敬意を払うのが、当然である。

Lの秘密は、それだけではなかった。
実際、松岡が働いてみて初めて分かったのであるが、Lの女優は、AVにおける、本番行為が擬似であるだけでなく、しっかりとした前貼りを着けていたのだ。
前貼りは、怪我をしたときに巻くスポンジの様な物の上に、さらに、横幅5、6センチくらいの、大きな絆創膏を貼り、その表面を、黒いマジックで塗りつぶしたものだ。
松岡は、帰って来てから良く次の日の撮影準備の為に、前貼りを作っていた。
 
松岡に、 "VTR撮りの際、演技をしてる時に目を瞑ってると、前貼りがあまりにもしっかりと厚く作ってあるので、何をされてるのか分からないので、演技に困る。" と、愚痴を言う女優さえいるそうだ。
もっとも、松岡が入社する前は、本番行為があったり、前貼りがなかった時期もあったそうだが、メーカーの下請けのビデオ制作会社等が、潰れたりした際に、裏ビデオが流出した事があり、女優達が酷く怒り、社長が二度とこんな事が起こらない様に女優達に約束し、和解したそうだ。
それだけではなく、実際に本番行為をして撮影すると、汗だらけになり、疲れてだらけ、絵的にも汚らしくなってしまい、綺麗に撮る事が、困難になるのだそうだ。
さらに、実際に本番行為をすると、女優がAV男優を好きになったと勘違いをして影で付き合いだしたり、その男優に引き抜かれたりする事もあるので、警戒しているのだそうだ。
Lで実際にそういった事があり、共演した男優にLの女優を引き抜かれて大損害した事があり、それからは、Lの女優は、必ず前貼りをしているという事である。
それによりLの女優は、安心して演技に専念できるのである。