超ウルトラスーパーAVアイドルプロダクション AV業界の頂点に立った男の真実の物語 26

待ち合わせに現れたA子は、なんとあれほど腰の下まで伸ばしていた髪をばっさり切り、髪を明るくし、肩にかかるくらいのセミロングになっていた。
さらに、ほんの少し前までは、いつも私服は子供っぽくてダサい服を着て、ほんの少し前まではポッチャリしてしまっていたのに、思いっきり絞りスリムになり、黒をカッコ良く着こなし、すっかり垢抜けてしまって、そこにいる彼女は、まるで別人であった。
私は、【ああ、やはり間違っていなかった。】と、確信を持った。
ずいぶん髪をばっさり切って、服装も確かに垢抜けたが、だが垢抜けた美人は、待ち合わせをしている青山、渋谷にはいくらでもいる。
だが、それまでしてた様な子供っぽい服装では思いっきり幼いぶりっ子女子高生イメージのAVクイーンの【Y子】そのままになってしまう為、バレない様にイメージを変えて大人っぽくして来たのであろう。私は以前の銀河鉄道999のメーテルの様に膝の下くらいまでの長い髪の方が、小顔にマッチしていてアイドルっぽくて可愛かったと思ったし、AVの時の変装でしているショートヘアーの方がそのセミロングよりもずっと可愛いのにと思った。
A子は、自分の行きつけの表参道の美容室のスタイリストを褒めまくっていた。
『でね、スタイリストの○○さん、カットが抜群に上手いのね、それで絶対髪をばっさり切った方が似合うからって云われて切っちゃった、ね、すっごく上手いでしょ。有名女優のBとか有名アーティストも沢山○○さんがカットしてるんだよ。ホント、こんなにカットの上手い人いないよね。メチャメチャ気に入っちゃった。周りの人達にもすっごく褒められちゃって。私が○○さん紹介するからそこの美容室に行ってみれば。ね、絶対その方がいいよ。』『ほんと、すごく似合ってるね。前の長い髪も可愛かったけど。』
私は、(よく言うわ、AVで変装する為に切ったショートヘアが少し伸びただけのくせに、白々しい)と思いながら褒めた。
それにしても、やけにその美容室をしつこく勧めてくるが、ひょっとして、ヘアスタイリストともグルになっていて、口裏合わせでもしているのであろうか。この状況とタイミングで、急にガラッと大人っぽい格好をしてくるだなんて、今までの子供っぽい服や態度や仕草などは思ったとおり全て計算だったって訳ね。すっかり騙されてたわ!マジで大嘘つきだな。

『そういえば、私に似た人を見つけたとか云ってたでしょ、それどんな人?』 やはり気になっていたのかA子の方から切り出してきた。
『AV女優の【Y子】なんだけど、どう見てもA子ちゃんにしか見えないんだけど、これってA子ちゃんそっくりじゃない?』
私は持って行った雑誌の切り抜き数点ををバッグから出し、テーブルの上に置いた。
すると、『これ、全然私に似てないし、だいいち、○○県出身って書いてあるし、スリーサイズも違うよ。』
(何を今更白々しい)と思ったが、まあ、そう簡単には白状しないであろう。
『それって、変装して、プロフィールを変えてるんじゃない?、私にも変装の事教えて。』
ここまで確信を掴まれているのだし、更に沢山の切抜きの中からA子の写真とAV女優としてのA子である【Y子】の写真を見比べられる様に、最も確信の持てる切抜きを厳選して持参したのである。
同じグループで活動して来たタレント仲間であり、そこまでの頑張りとこれまでの表面的な友情からも真実を話してくれても良いはずである。